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わたしと映画、どっちが大事なのよ!? 映画検定天才塾ー第2回ー

“映画は、知れば知るほど面白い”を合言葉に始まった「映画検定天才塾!」。今回のテーマは“名優”なので、ショーン・ペン、ブラッド・ピット、ヴィヴィアン・リー、グレタ・ガルボ、岸惠子、と、錚々たる名前が登場します。そんな中、映画検定1級合格者の松﨑健夫先生と、1級合格を目指す大谷ノブ彦さんのおふたりは、とりわけレオナルド・ディカプリオに注目している模様。「ハリウッドの中で少々付き合いづらいと思われてる?」「『タイタニック』に出たことを後悔していた?」 ここだけのホットな“レオ様”トークが光る、しかも学べる「天才塾」第2回目、どうぞおたのしみください!

取材・文=小山田桐子

今回のテーマ:歴代の名優たちから映画を学ぶ

<文芸プロダクションにんじんくらぶ>の設立にかかわった女優3人の組み合わせのうち、
正しいものを選びなさい。

大谷
にんじんくらぶ、聞いたことはあるんだけどなあ。俺、(ア)か(エ)で迷ってるんですよ。田中絹代さんは入ってなかった気がするんで。……迷うけど、(エ)で。
松﨑
……正解は(ア)です。
大谷
あ~! やっぱそうかー!
松﨑
残念(笑)。読みは非常によかったんですけどね。田中絹代さん、そして、山田五十鈴さんは、にんじんくらぶの人たちよりも世代としてひとつ前なので違う。にんじんくらぶ設立は1954年。まだ若手で、自分たちが思う仕事がこない女優さんたちが、だったら自分たちで仕事を作ろうって発想で設立したもの。当時は女優さんも監督もみんな社員として雇われている時代だから、相当な覚悟がいったと思うんですよ。同じようなことを今、ハリウッドでやっているのがディカプリオですね。彼って自分のイメージにものすごく苦しめられた人なんですよね。「タイタニック」に出たことをすごく後悔していた。なぜかというとハリウッドってシステム的に、エージェントがギャラを決めるんですよね。
大谷
そうか、自分がギャラを落としたいと思っても、できないんだ。
松﨑
そうなんです。彼にはたくさんの人がぶら下がっているので、簡単に下げられない。もともとディカプリオって「ギルバート・グレイプ」とか、アート寄りの映画に出ているイメージがあったじゃないですか。ところが、「タイタニック」の一本でそういう映画に出ることができなくなっちゃったんですね。
大谷
やりたい仕事ができなくなっちゃったんだ。
松﨑
そこで、彼が何をしたかというと、自分でプロデュースしたんです。自分で自分が出たい役を作った。4級の問題にある「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」なんて、まさにそういう作品ですよね。にんじんくらぶの人たちがやっていたことと同じです。このことは、今の日本の若手俳優さんで、金太郎アメ的な大作に出ることにちょっと疑問を感じている方には、すごいヒントになるんじゃないかなあと思いますね。
大谷
なるほどなあ。うわー、もう少しで1級正解できたのになあ。あと一歩で映画の仕事がバンバン入ってくるところだったのに(笑)。
松﨑
でも、前回より格段に成績アップしてますから。次回、更なる進化を期待してます。では、第二回はこの辺で。
大谷
次回もよろしくお願いします。
  • 前回の1問正解から、一気に名誉挽回! ただ、合格を目指す1級問題「にんじんくらぶ」には撃沈してしまった大谷さん。今回お渡しした映画検定公式テキストブック、次回までにぜひ読んでみていただきたい限り!