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EIGA, MON AMOUR

映画検定1級合格者の松﨑健夫さんと、映画検定(それも1級!)を今年はじめて受験する大谷ノブ彦さん。この、映画検定を基準にすると好対照な「映画検定天才塾!」コンビに、最終回である今回は、KINENOTEユーザーから届いた質問の数々(映画検定への思いから、好きな映画・監督まで!)を思い切ってぶつけちゃいます。

取材・文=小山田桐子

今回のテーマ:製作技術面から映画を学ぶ

編集部
「映画検定天才塾!」での例題の解答・解説、お疲れ様でした。今回は最終回ということで、ユーザーの方々から届いた質問にお答えいただければと思います。まず、最初の質問は松﨑さんに対する質問です。

映画検定の受験勉強はどんな風にされていましたか?

松﨑
問題集を徹底的にやったりしましたけど、そうすれば受かるってものでもないんですよね、映画検定は。それまでに積み上げてきた映画体験が効いてくるので、いきなり1級は取れない。2000年ぐらいから映画を観だした人はやっぱり4級か3級しか取れないと思うんですよ。一夜漬けはできないんです。だから、自分がどれだけ映画を観てきたかのレベルに合わせた級をまずは受けて、それから少しずつ上の級を目指していく方がいいと思いますね。結局、一番の勉強法は映画を観ることですよ。遠回りなようですけど、これしかないと思います。
編集部
次にお二人ともに質問です。お二人の映画についての解説は、いつ聞いても明快で、かつ面白いなと思うのですが……

どのように観た映画を管理し、記憶しているのでしょうか?

松﨑
昔は“すでに観た”映画ではなく、“これから観る”映画を管理してたんですよ。まだ観ていない映画をリストアップして赤で消していくということをしていた。今は映画を観ることが仕事になったので、エクセルで何を観たかは記録するようにしています。といっても、タイトル、字幕版か吹き替え版か、家で観たのか劇場で観たのかという情報ぐらいで、感想などをまとめることは特にしていません。
大谷
僕も感想を書くようなことはしたことないです。ただね、20代の頃から、映画を観ながら俺は「いつかこの映画の魅力を誰かに伝えるんだ」って思ってました。今のように、映画について語るような仕事こそありませんでしたけど、当時お付き合いしていた優しい女性が話を聞いてくれたんですよ。彼女たちに聞いてもらいながら、映画に対する自分の感想が整理されていく部分はあったと思います。それは今も変わってないと思います。皆さんに伝えることで、自分の中に残していっているんです。