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わたしと映画、どっちが大事なのよ!? 映画検定天才塾ー第2回ー

“映画は、知れば知るほど面白い”を合言葉に始まった「映画検定天才塾!」。今回のテーマは“名優”なので、ショーン・ペン、ブラッド・ピット、ヴィヴィアン・リー、グレタ・ガルボ、岸惠子、と、錚々たる名前が登場します。そんな中、映画検定1級合格者の松﨑健夫先生と、1級合格を目指す大谷ノブ彦さんのおふたりは、とりわけレオナルド・ディカプリオに注目している模様。「ハリウッドの中で少々付き合いづらいと思われてる?」「『タイタニック』に出たことを後悔していた?」 ここだけのホットな“レオ様”トークが光る、しかも学べる「天才塾」第2回目、どうぞおたのしみください!

取材・文=小山田桐子

今回のテーマ:歴代の名優たちから映画を学ぶ

アルフレッド・ヒッチコック監督作品に出演していない女優を選びなさい。

大谷
うーん。分かんないですけど、ヴィヴィアン・リーは見たことない気がするんですよねえ……答えは(イ)ヴィヴィアン・リー!
松﨑
お、正解です。この問題のポイントは、ヒッチコックがどういう女優さんを好きかっていうことですね。
大谷
あ……ブロンド?
松﨑
そう。基本みんなブロンドなんです。選択肢の女優さんの髪の色を思い出せば、実は解けるって問題ですね。
大谷
うわ、知りたくなるなあ、ヒッチコックがなんでブロンドに固執したか。
松﨑
一説によると、当時のイギリスの娼婦と関係しているんじゃないか、と。どうも、娼婦の多くが髪をブリーチして、金髪にしていたらしいんですね。僕は、なんとなくですけど、ヒッチコックがイギリスの下町にいた娼婦たちを性的な対象として見ていたんじゃないかなと思うんです。彼の伝記などを読むと、娼婦が殺された現場などを見に行ったなんてことが書いてある。ヒッチコックの中には強い欲望があって、それを映画として表現することで何とか狂気に走らずに済んでいたような部分があったのではないか、と。
大谷
絶対、狂気のようなものは抱えてたんだろうなと思いますよ。あんなすごい作品を作ってるんですもん。でも、いいアウトプットですね、そう考えると。
松﨑
そうですね。で、まあ、さっきの3級の問題に関連しているんですけど、ヒッチコックが起用した女優さんたちも、アメリカ出身者ではない人ばかりなんですよね。
大谷
ハリウッドに対するカウンター意識がすごかったんでしょうね。
松﨑
ほんとそうだと思いますね。イギリスから来て誰も知り合いがいない中で映画を作るってだけでも大変なのに、デヴィッド・O・セルズニックというプロデューサーにいじめられたわけですからね。自分が映画を作る場を維持するために、彼は相当戦ったんだと思いますよ。では、そろそろ1級の問題にいきましょう。これも、自分の仕事のために戦った人たちに関する問題です。