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EIGA, MON AMOUR

今まで、「映画賞」「俳優」「映画運動」と、どちらかと言うと製作段階のことを特集してきましたが、今回のお題は、ガラリと変わって「映画興行」。映画界の“いま”を知る上で、非常に大事なテーマです。映画検定にも頻出なので、受験者の方は、3か月後の試験に向け、一気に予習しちゃいましょう!

取材・文=小山田桐子

今回のテーマ:映画興行関連のデータから映画を学ぶ

松﨑
「アナと雪の女王」が興行収入250億円を突破し、大きな話題になっていますね。
大谷
「千と千尋の神隠し」以来、13年ぶりのことでしょう? すごいですよね。
松﨑
興行というのは、何が流行ったのか、なぜ流行ったのかを知る上でとても大事な要素です。もちろん映画検定にも、映画興行についての問題が出題されます。というわけで、今回は映画興行について、昨年度データを中心に学んでいきたいと思います。
大谷
この映画が好きだとか、この映画が面白いだけじゃなく、ビジネスとしての映画も知っておいた方がいい、と。
松﨑
はい、映画ファンとして、ぜひ知っておいていただきたいです。ちなみに映画検定には、現時点での「アナと雪の女王」のように、まだ数字が確定していないものではなく、基本的にはもう結果が出ている前年度のデータについて出題される傾向があります。さて、まずは、4級からいってみたいと思います。

2013年の年間興行収入で1位になった作品を選びなさい。

大谷
もうこれはわかりました。「モンスターズ・ユニバーシティ」です。(松﨑の表情を見て)……え、違う? 「風立ちぬ」か……いや、「モンスターズ・ユニバーシティ」です。
松﨑
正解はですね……「風立ちぬ」。
大谷
あれー、「風立ちぬ」の方が上?
松﨑
「風立ちぬ」の興行収入は約120億。「モンスターズ・ユニバーシティ」は89億円。
大谷
100億超えてないんだ~。
松﨑
でも、洋画の中では、いい線まで行った方なんですよ。洋画の2位が「レ・ミゼラブル」の58億円なので、洋画の中では「モンスターズ・ユニバーシティ」がぶっちぎりで1位だったんです。
大谷
「風立ちぬ」は、プチヒットってイメージだったんですよねぇ。一方で、ピクサーは強いってイメージがどうしてもあって、「『モンスターズ・ユニバーシティ』の方が上かな」って、つい考えちゃった。
松﨑
逆に言うと、「モンスターズ・ユニバーシティ」の動員数が、今までのピクサー作品に比べると少ないということですよね。そして「風立ちぬ」は、これまでの宮崎アニメに比べると、プチヒットとはいえ、やっぱりめちゃくちゃ稼いでいる。まあ、映画検定を受験するためには、年間の興行収入1位の作品ぐらいは押さえておいた方がいいですね。
大谷
なるほどなあ。俺の知識が足りないのはこういうジャンルかもしれない。せっかく前回では全問正解したのに、次、いきなり4級でつまづくっていう。これが僕ですね(笑)。
松﨑
残念です(笑)。では、気持ちを切り替えて、3級行きましょう。3級はまたデータ的な問題になるんですけど。