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わたしと映画、どっちが大事なのよ!? 映画検定天才塾ー第2回ー

“映画は、知れば知るほど面白い”を合言葉に始まった「映画検定天才塾!」。今回のテーマは“名優”なので、ショーン・ペン、ブラッド・ピット、ヴィヴィアン・リー、グレタ・ガルボ、岸惠子、と、錚々たる名前が登場します。そんな中、映画検定1級合格者の松﨑健夫先生と、1級合格を目指す大谷ノブ彦さんのおふたりは、とりわけレオナルド・ディカプリオに注目している模様。「ハリウッドの中で少々付き合いづらいと思われてる?」「『タイタニック』に出たことを後悔していた?」 ここだけのホットな“レオ様”トークが光る、しかも学べる「天才塾」第2回目、どうぞおたのしみください!

取材・文=小山田桐子

今回のテーマ:歴代の名優たちから映画を学ぶ

松﨑
大谷さんは映画を選ぶ際、俳優さんや監督さんで決めてたりしますか?
大谷
そうですね。ショーン・ペンとかクリント・イーストウッドは好きで、ほとんどの作品を見てますね。
松﨑
そういう風に俳優さんで作品を見ていくのっていいと思うんです。その俳優さんの新作を見つづけることで、点の知識が線になっていくので。さらに、その俳優さんを追うことで、どんな賞を獲ったとか、その時の対抗馬は誰だったとか、知識の広がりも出てくる。1本1本の作品についての知識は多くなくても、ひとりの俳優さんを10年追い続けると、自然と自分の知識が縦に横に広がっていくんじゃないかな、と思うんです。というわけで、今回は人物に関する問題を出題し、その背後にあるいきさつをご紹介できたら、と思います。
大谷
前回教えていただきましたけど、全部の選択肢には意味があるんですよね。そこをちゃんと踏まえて解答したいと思います。
松﨑
そうですね。それが正解するための重要な鍵ですから。では、早速、4級の問題から行きたいと思います。
大谷
4級、これ間違えられないぞ。前より成績が落ちたら、ヤバい!
大谷
(選択肢(イ)を読み上げた瞬間に大声で)これだ! (イ)「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」!
松﨑
お、早い。正解です! (ア)~(エ)の選択肢はすべて昨年、主演男優賞の候補となった作品ですね。4級は時事ネタのような最近の問題が出題される傾向があります。この問題のポイントはディカプリオが今回、主演男優賞を取っていないこと。答えだけでなく、「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒーが主演男優賞を取ったことはやっぱり覚えておいた方がいい。
大谷
僕、授賞式見てましたけど、ディカプリオが賞を取れなかった理由、なんとなくわかりましたよ。ピザのデリバリーが会場に届くっていうミニコントみたいなくだりを、彼ひとりだけ無視していたじゃないですか。アカデミー賞はある意味、人気投票なのに、あの態度はないな、と。「笑いはチームプレーやで」って、ディカプリオには言いたいですね(笑)。
松﨑
確かに。ブラッド・ピットなんて、取り皿を分けたり、積極的に参加してましたもんね(笑)。ディカプリオが主演男優賞を取れなかった理由として、多く挙がるのは、やっぱり、彼がハリウッドの中で少々付き合いづらいと思われているということ。アカデミー賞は身内の賞なので、どうしたって、その人間性も問われる。まあ、ディカプリオという人は単に真面目なだけなんだと思うんですけどね。
大谷
マシュー・マコノヒーは変わりましたね。「ダラス・バイヤーズクラブ」で見せたHIV患者役の演技で格付けが上がった気がします。今までは、すぐ裸になる役者ってイメージでしたけど(笑)。
松﨑
あの人って昔、二枚目で女の子ひっかける役ばっかりだったじゃないですか。でも、ある時期から、恋愛映画のオファーを全て断ったらしいんです。そうしたら、仕事が全くなくなってしまった。そんな時に、「キラー・スナイパー」の殺人鬼役のオファーがあって、ギャラは少なかったけど、引き受けたんですよね。それが今回、主演男優賞を受賞した役にも繋がった。
大谷
それってすごくグッとくるエピソードだし、アカデミー会員はみんな知ってますよね。
松﨑
そうなんです。彼は自分を変えようとした。それが、この映画が主人公の行動とリンクしたことも評価されたんじゃないか、と。
大谷
俺、4級はいけますね。モンダイは、前回間違えた3級だなあ。
松﨑
では、3級の問題。これもアカデミー賞関連の問題です。