北海道の道南・せたな町の海が見える牧場で酪農とチーズ工房を営む亘理(大泉洋)は、妻のこと絵(本上まなみ)、一人娘の潮莉(庄野凛)と3人家族で暮らしている。自然に寄り添った食を追求する仲間たちと共に、厳しくも美しい大地で助け合いながら楽しく過ごしていた。亘理は牧場の牛乳でチーズを作っていたが、チーズ職人の師匠・大谷(小日向文世)にはまだ追いつけず、怒られてばかりだった。そこに東京からやって来た牧羊を営む若者・神戸(岡田将生)も加わり、それぞれの生産する食材を持ち寄り、おいしさを共有していた。そんなある日、彼らの食材を目当てに札幌の有名ビストロのシェフ・朝田(眞島秀和)がやって来て、食材をさらにおいしくしてみせる。亘理はせたなのおいしいものを広く届けるため、一日限定のレストランを開くことを思いつく。しかし、納得のいくチーズができずに思い悩んでいると、大谷が倒れてしまい……。