何をやっても中途半端な高校3年生のマサトは、暴走族・レッドヒートの麗香に自ら編集したテープのセンスを褒められたことから、音楽への興味を強くしていく。夏休み、小さなレンタル・レコード店マジック・ランタンで貴重なレコード=宝の山を発見した彼は、渋る店長に何度も頭を下げ、アルバイトとして採用される。店長の姪である美希の亡父が買い揃えたというそれらのレコードは、全て本物の音楽ばかり。そんなレコードに囲まれながら、マサトは美希と一緒にアルバイトに夢中になるのだが、店の目の前に超大型のCDレンタル店グローバル・サウンドがオープンしたことで、店は閉店の危機に追い込まれるのだった。だがその時、マサトに斬新なアイデアが浮かんだ。それは、店の地下室を利用して一夜だけのディスコ・イベントを開くこと。様々な困難を乗り越え、仲間の小森や森と見事イベントを成功させるマサト。しかしその夜、病魔に蝕まれていた美希が病院のベッドで息を引き取ってしまうのだった。それから数年後、若くして音楽プロデューサーとなったマサトは、一大イベントを大会場で成功させる。