史上最悪の不況と治安の悪化に苦しむ日本。中でも大阪は群を抜いて壊滅的な状況にあった。そんな折、府知事選で、世界のナベアツがまさかの当選を果たす。喜びにわく選挙事務所では、全裸のナベアツを囲んで支持者たちが大盛り上がり。ナベアツの公約は“大阪の独立”。頼りない日本政府と手を切って、知事就任から3ヶ月後に独立国家宣言することを発表する。一方、大阪市内の銀行で強盗事件が勃発。現場に現れた大阪府警の迷コンビ、早川刑事(宮川大輔)と番場刑事(ケンドーコバヤシ)は、人質をとって銃を乱射する犯人に対してアホな説得を試みるが、結局、強盗と一緒に連行されてしまう。その失態を署長に叱責された二人は、ナベアツの暗殺を予告する手紙を見せられ、さっそく犯人グループの捜索に乗り出す。“大阪合衆国”の初代大統領・ナベアツの就任記者会見の日。会見場には人気のテレビキャスター・神崎(吹石一恵)の姿も見える。やがてナベアツの秘書・原田(釈由美子)の挨拶を皮切りに記者会見が始まった。ナベアツは、笑いの絶えない大阪を取り戻したいと訴えつつ、巨大テーマパーク“オモローランド”の構想を紹介。そこに近づく殺し屋の影……。結局、この時の暗殺は未遂に終わったものの、事件の全体像の端緒が見え始めた。殺し屋の遺留品を手掛かりに早川と番場は捜査を進めるが、怪しげなショーパブで恥ずかしい衣装を着てステージに立ったり、ホームレスや警官に絡まれて尾行に失敗したりと脱線の連続。そんな中、ナベアツ大統領は奇想天外なアホ政策を立て続けに発表する。不思議と景気や治安は急激に回復、大阪の人々は明るさと元気を取り戻していった。ナベアツの支持率もうなぎ昇りとなるが、次々と殺し屋たちが彼に襲い掛かってくる。果たしてアホ刑事の二人は無事に大統領を守ることができるのか。大阪合衆国に明るい未来はあるのか……。