はるかなる天竺の大雷音寺を目指して、砂漠の旅を続ける悟空(香取慎吾)、沙悟浄(内村光良)、猪八戒(伊藤淳史)、そして三蔵法師(深津絵里)たち。一行がたどりついた町・虎誠は、悪鬼の金角(鹿賀丈史)と銀角(岸谷五朗)によって緑の森と水源を奪われ、国王(三谷幸喜)と王妃は呪いで亀に姿を変えられていた。残された王女の玲美(多部未華子)は、金角と銀角の退治を三蔵に懇願する。玲美に引き連れられて臥竜山へと向かう一行だが、そこにいたのは女泥棒の凛凛(水川あさみ)だった。金目のものを狙う凛凛は、虎誠に女官として紛れ込んでいたのだ。玲美の嘘に落胆した三蔵たちは山を下りるが、悟空だけは玲美を信じて行動を共にした。「なまかとの約束は守る」と笑う悟空。玲美は臥竜山の奥深くに住む祖父の劉星(小林稔侍)を訪ね、太陽をさえぎる魔力を持つ無玉を手にする。実は玲美は、その無玉を取りに行くよう金角と銀角から命じられていたのだ。いったんは別れ別れになったが、悟空の身を心配した三蔵が山へ登ると、そこは金角と銀角に支配されていた。彼らの罠に落ちた三蔵は瓢箪の中に吸い込まれてしまう。無玉も手にした銀角は、いまや無敵だった。無玉のパワーによって蘇る魔物たち。いまや虎誠は、黒雲によって覆われていた。そんな金角と銀角に闘いを挑む悟空。瓢箪の中にも飛び込んだ悟空は、三蔵を救出する。如意棒を使っての激しいバトルの結果、悟空たちは金角と銀角を倒す。王と王妃はもとの姿に戻って、ひたたび虎誠には平和な日が訪れた。深く感謝する玲美たちと別れ、悟空の一行は天竺を目指す旅を続ける。