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欲望(2005)

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  • 平均評点

    61.7点(47人)

  • 観たひと

    66

  • 観たいひと

    7

  • レビューの数

    7

基本情報

ジャンル ラブロマンス
製作国 日本
製作年 2005
公開年月日 2005/11/19
上映時間 133分
製作会社 光和インターナショナル
配給 メディア・スーツ
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督篠原哲雄 
脚本大森寿美男 
川崎いづみ 
原作小池真理子 
企画鈴木光 
製作鈴木光 
プロデューサー原田文宏 
撮影上野彰吾 
美術小澤秀高 
音楽池頼広 
主題曲布袋寅泰 
編集田中愼二 

キャスト

出演板谷由夏 青田類子
村上淳 秋葉正巳
高岡早紀 袴田阿佐緒
津川雅彦 袴田亮介
大森南朋 能勢五郎
利重剛 水野克利

解説

作家・小池真理子の恋愛小説『欲望』を原作に、「月とキャベツ」「深呼吸の必要」の篠原哲雄が監督した官能ラブストーリー。出演は、「アベック モン マリ」の板谷由夏、「ナビィの恋」の村上淳、「female フィーメイル」の高岡早紀、「渋谷物語」の津川雅彦。

あらすじ

1982年、冬。ホテル・ニュージャパンの火災事故のニュースを、青田類子は抑え切れない想いで眺めていた。「私はあそこの部屋で一度だけ、男と情事を交わしたことがある」。類子は、数年前の激情の日々に思いをめぐらせる。「性欲に勝る欲望がこの世にはあるとしても、あのときの情事を表す言葉を、私は見つけられない…」。図書館司書の類子(板谷由夏)は、妻子ある男・能勢(大森南朋)との肉体だけの関係に溺れていた。ある日、能勢と立ち寄った小石川後楽園で、類子は中学時代の親友・阿佐緒(高岡早紀)と偶然再会する。阿佐緒は、親子ほども年の離れた精神科医・袴田亮介(津川雅彦)と結婚するという。阿佐緒の結婚披露パーティーに招かれ、袴田邸を訪れた類子は、中学時代のクラスメイト、秋葉正巳(村上淳)に再会する。たくましく美しい青年に成長した正巳は、家業を継いで袴田邸の造園を手がけていた。正巳との再会で気分が高揚した類子は、能勢にいつもより激しく欲情する。高校時代。交通事故に遭った正巳は、見舞いに訪れた類子に突然襲いかかった。しかし、それ以上の事が起こることは無かった。正巳は事故のせいで一生涯、治る見込みのない性的不能者になってしまったのだ。恵まれた容貌を持ちながら、一生女と交わることの出来ない正巳。その苦しみを、今の類子は痛いほど理解していた。阿佐緒の結婚披露パーティー以後、3人は旧交を温めるかのように、頻繁に会うようになる。そして阿佐緒もまた、袴田との肉体関係のほとんどない夫婦生活に苦しんでいた。正巳は、阿佐緒に対する性的な憧れを率直に口にするが、一方で、類子にどんどん惹かれていく。そしてある晩、ついに類子を抱きしめる。ホテル・ニュージャパンのベッドで抱き合う2人。それまで抑えてきた情熱をぶつけるかのように、激しく抱き合い、互いを求め合う。しかし正巳に奇跡が訪れることはなかった。しかし、類子の正巳への思いは肉体的欲望を超越していた。袴田の出版記念パーティーの席上で、買ってもらった新車を自慢する阿佐緒は、実に幸せそうだった。しかし、家政婦の初枝が袴田の子を身籠もっていると思いこんだ阿佐緒は、初枝を助手席に乗せ、急発進で出かけていく。阿佐緒の運転する車は高速道路の壁に激突した。阿佐緒の死後、2人は心を癒すように沖縄へ旅に出た。明るい陽射しのもと、幸せそうに過ごす2人。2人の心には、全身全霊で愛し合いたいという微かな希望が胸に広がっていた。奇跡が起こると、どこかで信じて。

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2006年1月下旬特別号

劇場公開映画批評:欲望