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別れて生きるときも

  • わかれていきるときも
  • Eternity of Love
  • Eternity of Love


  • 平均評点

    68.4点(28人)

  • 観たひと

    41

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    10

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1961
公開年月日 1961/4/4
上映時間 100分
製作会社 東宝映画
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 疑似ステレオ
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督堀川弘通 
脚色松山善三 
井手俊郎 
堀川弘通 
原作田宮虎彦 
製作藤本真澄 
菅英久 
撮影中井朝一 
美術中古智 
音楽芥川也寸志 
録音伴利也 
宮崎正信 
照明隠田紀一 
編集岩下廣一 
製作担当者鈴木政雄 
助監督広沢栄 
スチル山崎淳 

キャスト

出演高島忠夫 井波謙吾
司葉子 井波美智
板屋幸江 井波麻子
一木双葉 美智の少女時代
児玉清 石山順吉
小林桂樹 朴泰泳
芥川比呂志 小野木淳
河津清三郎 美智の父
田中絹代 美智の母
沢村いき雄 桶屋の主人
賀原夏子 桶屋のおかみさん
田武謙三 豆腐屋の親父
菅井きん 豆腐屋のおかみさん
小池朝雄 青年将校
細川ちか子 野村ひさ枝
松村達雄 チョビ髯(特高刑事)
加藤武 警察の主任
宮田芳子 マネキンガールよっちん
市原悦子 マネキンガールベアちやん
藤戸木綿子 マネキンガールA
石田茂樹 キャメラマン
佐田豊 広告社の主任
田中邦衛 木賃宿の男
水の也清美 木賃宿の女
荒木保夫 別の男
関田裕 南北社の男A
鈴木和夫 南北社の男B
細川隆一 南北社の男C
峯丘ひろみ 南北社の女
南道郎 事務所の男
松本染升 弁護士
西村晃 鳥打幅の男
古田俊彦 下士官
加藤茂雄 地下鉄の駅員
鈴木治夫 ヤミ市の髯の男

解説

田宮虎彦の『別れて生きる時も-愛情について-』を、松山善三・井手俊郎・堀川弘通の三人で脚色し、「青い野獣」の堀川弘通が監督した女性映画。「南の風と波」の中井朝一が撮影した。パースペクタ立体音響。

あらすじ

美智の父は前科を重ねた詐欺常習の鉱山師で、堀り出しもしない金を餌に、他人をだましていた。美智が十七歳の時、父は刑務所に服役した。母は美智を連れ、京都の従妹の家を訪れた。仕立物の看板をさげて細々と暮すことにした。美智が女学校を卒業する日、母は刑務所を出た父に連れられて美智の許を去った。美智は一人ぽっちになった。美智の隣の部屋には、苦学生の石山がいた。二人は愛し合うようになった。祇園祭りの夜、美智は石山の腕に抱かれた。しかし、石山は美智の女学校の教師小野木から美智の父のことを聞き、彼女の許を去った。美智の前に小野木が現われた。小野木は美智の体を求めただけだった。小野木の許を逃げ出し、東京へ出た。昭和六年、美智が二十一歳の時である。満州事変が起った。仕事を探してさまよい歩いていた美智は、失心した。朴泰泳という朝鮮人に救われた。彼が支配人をしている広告取次店で働くことになった。そこへ小野木が現われたが、朴が救ってくれた。五年たった。美智は朴が紹介してくれた東京マネキンクラブで働いていた。仕事の上で、大和自転車に勤める謙吾と知り合った。二・二六事件の日、謙吾は美智に結婚を申しこんだ。美智は決心がつかなかった。二カ月たった。謙吾は思想関係で警察からチェックされている自分を思い、結婚の取消しを願った。美智は父のことを語り、謙吾に結婚してくれるよう言った。子供が生れた。麻子と名づけた。戦争が激しくなった。謙吾は日本社会思想系列という国禁の書を書きつづけていた。謙吾は警察につかまり、南方へ召集された。彼は沖縄へ向う途中戦死した。戦争は終った。美智は虚脱した日々を送った。しかし、美智の心の中に謙吾はしっかり生きていた。その思いは、麻子の中に謙吾のかげを見出す時、切ないほどはげしく彼女の心をゆすぶるのだった。

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