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人間の証明

  • にんげんのしょうめいぷるーふおぶざまん
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  • 平均評点

    65.1点(391人)

  • 観たひと

    629

  • 観たいひと

    21

  • レビューの数

    63

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1977
公開年月日 1977/10/8
上映時間 132分
製作会社 株式会社角川春樹事務所
配給 東映
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督佐藤純彌 
第二班監督マックス・クラーレン:(NEW YORK SEQUENCE STAFF)
脚本松山善三 
原作森村誠一 
製作角川春樹 
吉田達 
サイモン・ツェー 
撮影姫田真佐久 
ソル・ネグリン:(NEW YORK SEQUENCE STAFF)
美術中村修一郎 
デイヴ・ムーン:(NEW YORK SEQUENCE STAFF)
音楽監督補佐鈴木清司 
音楽大野雄二 
録音紅谷愃一 
音響マイク・トロマー:(NEW YORK SEQUENCE STAFF)
照明熊谷秀夫 
編集鍋島惇 
衣裳デザイン春日潤子 
コスチュームジョージ・ニューマン:(NEW YORK SEQUENCE STAFF)
アソシエイト・プロデューサーミルトン・モシュラック:(NEW YORK SEQUENCE STAFF)
製作担当武田英治 
助監督葛井克亮 
第1助監督アレックス・ハプサース:(NEW YORK SEQUENCE STAFF)
スチール加藤光男 

キャスト

出演岡田茉莉子 八杉恭子
岩城滉一 郡恭平
高沢順子 朝枝路子
松田優作 棟居刑事
鶴田浩二 那須警部
三船敏郎 郡陽平
ジョージ・ケネディ Ken Shuftan
ハナ肇 横渡刑事
鈴木瑞穂 山路部長刑事
地井武男 草場刑事
和田浩治 河西刑事
峰岸徹 下田刑事
夏八木勲 新見隆
長門裕之 小山田武夫
范文雀 なおみ
ジャネット八田 三島雪子
坂口良子 澄子
田村順子 クラブ順のママ
伴淳三郎 霧積温泉主人
竹下景子 中山静枝
北林谷栄 八尾の老女
西川峰子 八尾の娘
大滝秀治 おでん屋の客A
佐藤蛾次郎 おでん屋の客B
室田日出男 横川の警官
深作欣二 渋江警部補二
森村誠一 チーフ・フロント・マネージャー
鈴木ヒロミツ 喫茶店・ボーイ
シェリー ウェイトレス
今野雄二 ブティック店主
小川宏 小川宏
E・H・エリック 司会者
ブローデリック・クロウフォード O'brien Detective
リック・ジェイソン Lionel Adams
ロバート・アール・ジョーンズ Wilshire Heyward
テレサ・メリット Mario

解説

「犬神家の一族」に次ぐ角川春樹事務所製作第二弾。舞台を日本とアメリカに据え、戦後三十年という歳月の流れをつつむさまざまな人間の生きざまを描く。脚本は一般公募で選ばれた「ふたりのイーダ」の松山善三、監督は「新幹線大爆破」の佐藤純彌、撮影は「悶絶!! どんでん返し」の姫田真佐久がそれぞれ担当。

あらすじ

東洋的な風貌を頬に刻んだひとりの黒人青年が、ニューヨーク・バンクで六千ドルの大金を白人紳士から受け取り、みすぼらしいスラムをあとに、一路東京へと飛び発った。キスミーに行くという言葉を残して。東京ロイヤル・ホテルの四十二階で、人気絶頂の女流デザイナー八杉恭子のファッション・ショーが始まって間もないころ、エレベーターの中で、黒人が胸にナイフを突き刺し、西条八十詩集を抱いたままその場に倒れて死んでいた。男の名は、ジョニー・ヘイワード。麹町署に捜査本部を置き、警視庁の那須班の刑事たちは、エレベーター・ガールの証言から、ジョニーが死にぎわに口走った“ストウハ……”という言葉を最初の手がかりとして、捜査を開始した。棟居刑事とベテラン刑事横渡らは、現場近くの潜水公園を検証し、そこで古い麦わら帽子を発見した。ストウハ……、それはストロウ・ハット(麦わら帽子)のことなのか?--その夜、別の場所で車による轢殺事件が起きた。東洋技研の新見部長に、家の近くまで送られてきたホステスのなおみが車から降りて間もなく、別の方向から走ってきた車にはね飛ばされた。運転していた郡恭平は、女友達の路子と共に、なおみの死体を車に担ぎこみ、海に棄てた。一方、なおみのことが気にかかり、彼女と別れた場所に戻った新見は、そこで血のにじんだ時計を見つける。それは息子の恭平に、八杉恭子が買い与えた物だった。ニューヨーク市誓の刑事ケン・シュフタンは、日本からの依頼で、ジョニーの身元捜査のため、彼のアパートを訪ね、そこでパーク・アベニューに住む、ライオネル・アダムスの名を記したメモを見つけた。アダムスの話によると、数カ月前、彼の車にぶつかってきたウィルシャー・ヘイワードという名の黒人に六千ドルを要求され、彼の息子のジョニーに支払ったという。一方、失踪した愛人のなおみを追っていた新見は、時計の持主が郡恭平であることをつきとめた。新見から依頼を受けた棟居と横渡が、郡家を訪れると、すでに恭平はニューヨークへ発ったあとである。恭平が事故を起こした事を知った恭子が、彼を国外へ逃がしたのであった。郡家からの帰途、おでん屋に立ち寄った棟居と横渡は、酔い痴れた客が、西条八十の詩の中の“霧積”と言葉を口ずさむのを耳にする。ジョニーが言った“キスミー”それは、もしかすると、この霧積のことではないのか? 早速その霧積へ飛んだ棟居と横渡は、この地に古くから住む中山たねという老婆が、昔、霧積にやって来た黒人の親子連れを見かけたことがあるという話を聞きこみ、そのたねのもとへ駈けつけたが、たねはその直前に殺されていた。棟居らは、たねのいとこよしのから、たねが終戦直後、横須賀でバーを開いていたこと、そしてその店で意外な女性が働いていたことを知った。中山たねが、昔見かけた黒人の親子連れというのは、この女と、ウィルシャー・ヘイワード、そしてジョニーのことではないだろうか。ウィルシャーが、わが身を犠牲にしてまで、息子を日本へ旅立たせた訳は、ジョニーを母に会わせるためだったのではないだろうか? そして、日本へやって来たジョニーと、この母との間に何かが起きた--棟居はいっきにニューヨークに飛び、25分署のケン・シュフタンとコンビを組んで、ジョニーの父親ウィルシャー・ヘイワードの捜査を開始したが、意外にも日本とアメリカの二人の刑事は、宿命的な絆によって結ばれていたのだ。戦後30年、さまざまな生き方をしてきた人々が、見えない一本の糸にからまれるように、深く関り合う。東京とニューヨークを結ぶこの捜査がすすむにつれ、事態の展開は、息をのむような新しい事実をほりおこし、また意外な事件を生んでゆく…。

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