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永瀬正敏さんに、KINENOTE会員から募集した質問を問いかける。そんな、映画ファンにとって夢のような企画には、正味たった3日の募集期間だったにもかかわらず、非常にたくさんの応募があった。(ご応募いただいた皆さん、ありがとうございました!)その中から選りすぐりの3つの問いを持って臨んだ取材当日、永瀬さんは終始にこやかに、ときにハニかみつつ、とてもおもしろい答えをくれた。
1991年に製作された『アジアン・ビート』シリーズでの、アジア各国での撮影は、永瀬さんにとってどのような経験だったのでしょうか?
あの時期にアジアの国々を回らせてもらったのは、色んな意味ですごくよかったです。その前に「ミステリー・トレイン」をやらせていただき、続けて『アジアン・ビート』だったので、「映画って、どの国でも変わらないじゃん」ということを再認識させてもらえた。単独行動で回っていたので、大変なこともあったけど、そこからつながった方々もいらっしゃいますし、今思うと、俳優としての自分の血肉になっているシリーズでしたね。最近「KANO」の撮影で台湾に滞在しましたが、街において言うと、「アジアン・ビート(台湾編)シャドー・オブ・ノクターン」のときに比べて、「こんなに都会だったけな?」と思いました。当時は地方を回っていたからか、街がもうちょっとコンパクトだったイメージがあって、「こんなに近代的だっけ?」と。以前は、ちょっとバター臭い感じがして、その中でユ・ウェイン監督がつくられる物語がまた面白かった。ダークサイドのニオイとも言えるかもしれない。今もそれは残っているけど、街自体は変わったように思います。人は、昔から全然変わらない。こちらが開くと、向こうもパッと開いてくれるという感じ。「KANO」に関しては、現場の素晴らしいスタッフの人達がいてくれたおかげで、5か月間も撮影を続けられたと思います。
永瀬さんに、またアクション映画を演ってほしい! もし演じるとすれば、どのような役柄がよいですか?
本でも少し触れたかもしれませんが、日本の場合、日活アクションくらいの架空の話にしない限り、拳銃にいまいちリアリティーがない。あと出どころがいつも、警察かヤクザか、になってしまう。そう描かないと、拳銃ひとつ使うのも成立しなくなってしまうから。アメリカやヨーロッパなら、そこを描かなくても、銃を出せば成立するんだけど、日本の場合はすごく難しいんですよね。それなら、銃よりもっと身近なものを使えばいい。最初に『濱マイク』をやるときに、林海象さんとも言ってたんですけど、追っかけられたり逃げたりするシーンでは、身近にあるもので戦う。首に巻いてるマフラーや、靴ひもをほどいて、使うとか。そういうアクションだと、日本でもリアリティを持たせられるかなと思うけど、この年齢でできるかな……(笑)。自分が演るにせよ、演らないにせよ、そういう「日本らしい」アクション作品が増えるといいな、とは思います。究極は、チャンバラになりますけどね。
永瀬さんが1番好きな恋愛映画は何ですか?
……「ベティ・ブルー」。とにかくラスト・シーンが衝撃でしたね。ベアトリス・ダルはメチャメチャいい人です。きちんと会ったことはないんですけど、すれ違ったことがあります。「ミステリー・トレイン」で最初にカンヌ国際映画祭に行ったときに、ベアトリス・ダルとナスターシャ・キンスキーが来ていて、周りはドレスを着ている中、その2人だけ革ジャンを着ていて、かっこよかった。ベアトリス・ダルは「ミステリー・トレイン」をフランスで観てくれて、「すごくよかった」という伝言をいただいたので、というひいき目もあるかも(笑)。でも、僕は、映画は全部、恋愛映画だと思っています。恋愛は、人に対してじゃないかもしれないし、同性に対してのこともある。それは、ゲイってことではなくて、情。映画は全部、情でできている。SFだろうが、時代劇だろうが、基本的に映画はラブストーリーだと思ってます……なんてね(笑)。