梨花(田中麗奈)の実家は、琵琶湖畔にある老舗旅館“明月館”。5年前に父が亡くなり、1人で旅館を切り盛りする母・美津子(余貴美子)を支えるため、仕事を辞めて実家に戻ってくる。だが、経営不振が続く旅館は、美津子の大学時代の恋人で台湾人実業家のチャールズ(ヤン・リエ)に買収され、その息子ジャッキー(ワン・ポーチエ)が再建のために送り込まれてくる。しかし、おもてなしの心を持っていないジャッキーに梨花は反発。2人は衝突することに。その一方でジャッキーは、密かな目的を抱えて来日していた。それは、かつての恋人・尚子(藤井美菜)とやり直すこと。だが、すでに尚子には婚約者がいた。それを知ったジャッキーは、諦めきれない思いを抱えながらも、尚子が結婚式を開くことができるように明月館を改装し、最後のプレゼントをすることを思いつく。同じ頃、梨花も元上司との不倫に終止符を打ち、人生の再スタートを図ろうとしていた。木村先生(木村多江)が主催する“おもてなし教室”を受講して“日本のおもてなしの心”を学び始めるジャッキーだったが、ビジネスパートナーの黄が明月館の売却手続きを進めていたことが発覚。そんな中、ガンで余命宣告を受けたチャールズが倒れ……。