シングルマザーの悠子(市井紗耶香)は、ファッションデザイナーとして時間に追われながら働き、娘や育ての親である祖母(八千草薫)とすれ違いの日々を送っていた。そんなとき悠子に一世一代の仕事のチャンスが訪れる。それは“TGC Girls Collection 2011北京”に出品するドレスのデザインをするというものだった。そのイベントで悠子は、幼少期に中国から青森に転校してきていたユウアン(アレックス・ルー)と再会。まさかの彼との再会により、悠子は忘れかけていた本当の自分を取り戻し始める。やがて残留日本人孤児だった祖母は、国境も民族も超えて想い合うふたりを見て、何十年もの間そっと胸にしまい込んでいたある秘密について悠子に手紙を残すのだった……。