最愛の妻・タネ(石原さとみ)に「これが最後」という約束をして、市(香取慎吾)は最後の死闘に臨むが、やっと終わるかと思ったその時、タネが追手の刃に落ちてしまう。絶望に沈む市は、タネとの約束を守るため、もう人を斬ることはせずに平穏な暮らしをしようと故郷に帰り、かつての親友・柳司(反町隆史)の家に身を寄せる。この地で百姓として静かに暮らそうと仕込み杖を置いた市。柳司の母・ミツ(倍賞千恵子)やその息子・五郎(加藤清史郎)らに囲まれながら平和な日々が続くかに思えたが、村は非道な天道(仲代達矢)一家によって支配され、百姓達は悪の限りを尽くす彼らに苦しめられていた。追いつめられた百姓達は市に助けを求め、一度封じ込めた仕込み杖を市は再び手にせざるをえなくなってしまう。だが、その先には更なる壮絶な運命が待ち受けていた……。