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アキレスと亀

  • あきれすとかめ
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  • 平均評点

    65.1点(219人)

  • 観たひと

    428

  • 観たいひと

    40

  • レビューの数

    36

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2008
公開年月日 2008/9/20
上映時間 119分
製作会社 バンダイビジュアル=テレビ朝日=東京テアトル==WOWOW= オフィス北野
配給 東京テアトル=オフィス北野
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ
音声 ドルビーSRD
上映フォーマット

スタッフ

監督北野武 
脚本北野武 
プロデューサー森昌行 
吉田多喜男 
撮影柳島克己 
美術磯田典宏 
音楽梶浦由記 
録音堀内戦治 
音響効果柴崎憲治 
照明高屋齋 
編集北野武 
太田義則 
キャスティング吉川威史 
アソシエイト・プロデューサー久保聡 
梅澤道彦 
太田和宏 
那須野哲弥 
ライン・プロデューサー小宮慎二 
助監督松川嵩史 
スクリプター/記録谷恵子 
挿入画北野武 
製作担当斉藤大和 

キャスト

出演ビートたけし 倉持真知寿
樋口可南子 倉持幸子
柳憂怜 青年時代の倉持真知寿
麻生久美子 青年時代の幸子
中尾彬 倉持利助
伊武雅刀 菊田昭雄
大杉漣 倉持富輔
筒井真理子 倉持春
吉岡澪皇 少年時代の倉持真知寿
円城寺あや 富輔の妻
徳永えり 倉持マリ
大森南朋 画商・菊田の息子

解説

芸術への道を夢見る男の半生とその妻の人生と愛情の物語。第65回ヴェネチア国際映画祭をはじめ、世界の映画祭を席巻した北野武の監督・脚本・編集・主演作。もうひとりの北野武ともいえる姿を自身が演じ、その妻の役柄に、若い頃は「夕凪の街 桜の国」の麻生久美子、後期には「明日の記憶」の樋口可南子が扮する。他の出演者に、柳憂怜、大森南朋、中尾彬など。挿入画も北野武自身が手掛けた。

あらすじ

俊足のアキレスでも、亀の歩みには追いつけない。古代ギリシャの哲学者ゼノンは、そう語った。美術好きで富豪の父(中尾彬)を持った真知寿(吉岡澪皇)は、絵を描くことが大好きな少年として育った。父の知人からも才能を褒められて、赤いベレー帽をもらった彼は画家への道を目指す。しかし、父の会社が倒産したことによって、真知寿の人生は暗転する。立て続けに自殺した両親の無念さを背負いながら、自立することを余儀なくされた。新聞配達や印刷工場で働きながら美術学校に通う真知寿(柳憂怜)は、ひとりの女性と出会う。完成した作品を画商の菊田(大森南朋)のもとに持ち込んでも良い反応は得られなかったが、バイト先の女性・幸子(麻生久美子)は真知寿の才能を認めてくれた。ともに貧しいながら、二人は結ばれる。絵画という芸術への高みを目指す真知寿の姿勢は、やがて前衛の方向へと傾いていった。仲間たちと無茶な表現を繰り返す真知寿。どんな犠牲を払っても、彼にとってアートとは生涯の目標となっていた。子供を産んだ幸子も、そんな真知寿を応援し続ける。やがて、娘のマリ(徳永えり)は高校生になっていた。すでに中年になった真知寿(ビートたけし)と幸子(樋口可南子)だが、それでもアバンギャルドな芸術表現を求めてやまなかった。菊田からは相手にされず、困窮する生活は幸子が支えていた。貧しさゆえに援助交際に走ったマリにさえ、真知寿は借金を申し込む。そんなマリの死をきっかけに、幸子も真知寿のもとから離れていった。何もかも失いながらも、亀のように芸術への道を究めようとする真知寿。歩みを止めなければ、アキレスにも勝てる。それが真知寿の信念だった。真知寿を見限ったはずの幸子との関係も修復される。二人は、これからも同じ人生を歩んでいくことの充実感と幸福を噛み締めていた。

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