1162年、モンゴル。ボルジギン氏族の長イェスゲイの妻・ホエルン(若村麻由美)がテムジン、後のチンギス・ハーンを産んだ。ホエルンは元々メルキト族の男の妻だったがイェスゲイに略奪されたのだった。やがて成長したテムジンはオンギラト部族の娘ボルテと恋におち、ボルテの幼馴染ジャムカとは生涯の友情を誓い合うのだった。しかしその間に父がタタール族に毒殺され、新しい族長はメルキト族の血が流れているという理由でテムジン一家を置き去りにした。1183年、テムジン(反町隆史)は優れた指導者に成長していた。テムジンはボルテ(菊川怜)と結婚する。2年後、テムジンにまたしても試練が訪れた。メルキト族に襲撃されボルテを奪われてしまったのだ。やっと取り返した時、彼女は妊娠していた。やがて男の子が生まれ、屈折した思いを抱えたテムジンはジュチ(よそ者)と名づける。益々勢力を増していくテムジン。17歳になったジュチにテムジンは北方のメルキトの残党を討てと命じた。それは命を落としかねない危険な任務だった。やがてテムジンの親友だったジャムカはモンゴルの王になりたい一心でテムジンを裏切り、挙句の果てに攻撃を仕掛けてきた。一時は劣勢に追いやられたテムジン勢だが、敵の油断をついて形勢を逆転させる。ついに囚われたジャムカは親友テムジンの手で自分を殺してくれと懇願する。テムジンは万感の思いを込めてジャムカを手にかけるのだった。こうして1206年テムジンは即位し、遂にモンゴル王チンギス・ハーンが誕生した。金国を倒すため、息子ジュチを北方から呼び戻そうとするチンギス。だがジュチは戻らず、謀反を起こしたという噂までが聞こえてくる。怒ったチンギスはジュチを訪ねるが、彼は病で瀕死の状態だった。父親を慮ってそれをあえて知らさなかったことを知ったチンギスは死に行く息子を前に嗚咽する。チンギスは息子への思いを秘めながらついに金国に攻め込んでいくのだった。