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松方弘樹

  • Hiroki Matsukata
  • 出演/製作/監督
本名 目黒 浩樹
出身地 東京市王子区(現・東京都北区)
生年月日 1942年7月23日
没年月日 2017年1月21日

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略歴

東京市王子区(現・東京都北区)の生まれ。本名・目黒浩樹。父は時代劇スターの近衛十四郎、母は大都映画の女優だった水川八重子。5歳下の弟が俳優の目黒祐樹。明治大学付属中野高校在学中は野球選手か歌手志望で、作曲家・上原げんとの下で学ぶ。1960年、父・近衛のいる東映に入社し、同年設立の第二東映から日高繁明監督「十七才の逆襲・暴力をぶっ潰せ」で俳優デビューする。61年には時代劇に転じ、近衛主演の「柳生武芸帳・独眼一刀流」62などに出演。北大路欣也とはともに二世スターの期待がかかり、沢島忠監督「水戸黄門・助さん格さん大暴れ」61などで共演する。どんな役でも映える天賦の演技勘を持ち、明朗なチャンバラが転機を迎えると、小野登監督「伊賀の影丸」63など忍者もので切れのいい殺陣を見せる。任俠映画が新たな主流になった60年代中盤からは、若いやくざ役で活躍。山下耕作監督「兄弟仁義」66の男の色気に満ちた任俠の徒、中島貞夫監督「893愚連隊」66のドライな戦後派ちんぴらと、対照的な役を続けて実力を示すが、資質をより磨く機会に恵まれず、69年に大映に移籍。「眠狂四郎」シリーズなどで急逝した市川雷蔵の後を継ぐ。71年、東映に復帰。山下耕作監督「博奕打ち外伝」72の陰惨な悪役で異彩を放ったのち、深作欣二監督「仁義なき戦い」73に出演する。菅原文太演じる広能昌三とともに山守組を興し、やがて対立する坂井役。主役には弱いとみなされてきた俳優業を建て直す覚悟で現場に臨み、野心の塊の男をダイナミックに演じた。この好評で同シリーズ「頂上作戦」74の広能と組む野田、「完結篇」74の武闘派・市岡とメイクを変えて三役を演じ分け、中島貞夫監督「脱獄広島殺人囚」74で数年ぶりの東映での主演を果たす。脱獄を繰り返す男の飽くなき執念を演じて、甘いイメージを完全に払拭。深作監督「県警対組織暴力」75、「北陸代理戦争」77、中島監督「暴動島根刑務所」「暴力金脈」75など実録路線の主軸となって、獰猛な活気を画面いっぱいにぶつける。その間の74年、NHK大河ドラマ『勝海舟』で病気のため途中降板した渡哲也に代わって主役を演じる。また、共演した仁科明子(のち亜季子)と恋愛関係になって前妻と別れ、79年に再婚。70年代後半は深作監督「柳生一族の陰謀」78をはじめとする東映の時代劇復興路線で気を吐くが、徐々にテレビドラマが活動の中心に。東京12チャンネル(現・テレビ東京)『大江戸捜査網』79~84、テレビ朝日『新撰組』87などを経て、88年からテレビ朝日『名奉行・遠山の金さん』がスタート。片肌脱いで啖呵を切る江戸町奉行・遠山金四郎役で東映時代劇の伝統をテレビから支え、96年までシリーズが続いた。また、日本テレビのバラエティ番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』85~96にレギュラー出演。いつもシャイな“松方部長”になりきって人気を呼び、ベテラン俳優がテレビバラエティに進出する先鞭をつける。ドラマはほかに、一流ホテルの宿泊支配人・藤堂を演じたTBS『HOTEL』90~95、日本テレビ『柳生武芸帳』90では父の当たり役だった柳生十兵衛を演じる。80年代後半からはテレビでの活躍の傍ら、再び映画に戻り、降旗康男監督「首領(ドン)になった男」91、「藏」95でプロデューサーを兼任。2001年、悪役に徹した小沢啓一監督「修羅のみち」がOVとして制作されたのちに劇場公開され、05年まで続く人気シリーズとなる。レンタル市場前提の小規模公開映画やOVの任俠活劇に数多く出演し、「OKITE/やくざの詩」03では初監督にも挑戦。しぶとく生き続けるジャンルの大御所として君臨する一方、佐々部清監督「三本木農場高校、馬術部」08の校長役などでも風格を見せる。NHK大河ドラマ『天地人』09では徳川家康の一般像を増幅、腹黒い狸ぶりの怪演が話題となった。殺陣の実力は現役随一との声も高い、撮影所生え抜きの最後の大スター。趣味の釣りの腕前は本格的で、300kg以上の大マグロを釣り上げたこともある。私生活では、98年に仁科と離婚。前妻との間に生まれた長男・目黒大樹、仁科との間に生まれた次男・仁科克基、長女・仁科仁美は、いずれも役者の道に進んだ。2017年1月21日、脳リンパ腫のため都内の病院で逝去。享年74歳

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