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濹東綺譚(1992)

  • ぼくとうきだん
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  • 平均評点

    68.0点(132人)

  • 観たひと

    191

  • 観たいひと

    14

  • レビューの数

    22

基本情報

ジャンル ラブロマンス
製作国 日本
製作年 1992
公開年月日 1992/6/6
上映時間 116分
製作会社 近代映画協会
配給 ATG=東宝共同(提供 ATG)
レイティング R-15
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督新藤兼人 
脚本新藤兼人 
原作永井荷風 
企画多賀祥介 
プロデューサー新藤次郎 
赤司学文 
撮影三宅義行 
美術重田重盛 
音楽林光 
録音武進 
照明山下博 
編集渡辺行夫 
近藤光雄 
助監督松井稔 
スチール金子哲也 

キャスト

出演津川雅彦 永井荷風
墨田ユキ お雪
宮崎淑子 お久
瀬尾智美 お歌
八神康子 黒沢きみ
杉村春子 荷風の母
乙羽信子 まさ
佐藤慶 鳥居坂署の刑事
井川比佐志 菊地寛
河原崎長一郎 竹さん
戸浦六宏 取り巻き
上田耕一 中年の男
河原崎次郎 たかりの壮漢
樋浦勉 素見客
大森嘉之 まさの息子・悟
浜村純 鮫やのおじさん
原田大二郎 永井素川
角川博 艶歌師
浅利香津代 真砂の女将

解説

墨東(ぼくとう)、玉ノ井に咲いた可憐な娼婦お雪との狂おしいまでのロマンスを中心に、文化勲章受賞作家であり、一代の遊蕩児であった永井荷風の半生を描く。脚本・監督は「さくら隊散る」の新藤兼人。撮影は同作の三宅義行がそれぞれ担当。

あらすじ

1879年、良家の長男として生まれ育った荷風(津川雅彦)は父の意向に反し、早くから文学の道を志した。荷風文学の真髄は女性を描くことで、特に社会の底辺に生きる女性達に目が向けられた。そのため紅燈に親しむことも多く、荷風は文人たちから遊蕩児とみなされた。文壇という特殊世界に入って文士と交わることを嫌い、究極において紳士である荷風は、常に女性から手痛い被害を被る。それは女性に真の愛を求める荷風の人生への探究でもあった。やがて玉ノ井のお雪(墨田ユキ)と出会った荷風は、社会底辺の世界に生きながらも清らかな心をもった彼女に、運命的なものを感じる。しかし、57歳の荷風にとって、年のひらきのあるお雪と結婚するには、互いの境遇が違い過ぎた。それでもお雪の純情さに惹かれた荷風は、彼女と結婚の約束をする。だが、昭和20年3月10日。東京大空襲の戦火に巻き込まれて、2人は別れ別れになってしまう。戦後、昭和27年のある日、お雪は新聞で荷風が文化勲章受章者の中にいるのを見て驚くが、あの人がまさかこんな偉い人ではないだろうと、人違いだときめてしまう。そして2人は二度と出会うことはなかった。それでも孤独の中に信ずる道を歩き続けた荷風は、昭和34年4月30日、市川在の茅屋で誰に看取られることなく80歳の生涯を終えるのだった。

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