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序の舞

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  • 平均評点

    65.6点(83人)

  • 観たひと

    142

  • 観たいひと

    9

  • レビューの数

    15

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1984
公開年月日 1984/1/14
上映時間 145分
製作会社 東映京都
配給 東映
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督中島貞夫 
脚本松田寛夫 
原作宮尾登美子 
企画日下部五朗 
奈村協 
撮影森田富士郎 
美術井川徳道 
佐野義和 
音楽黛敏郎 
録音栗山日出登 
照明増田悦章 
編集市田勇 
助監督清水彰 
スチール金井謹治 
絵画制作協力山本六郎 
葉茶指導西村豊 
方言指導朝永桐世 

キャスト

出演岡田茉莉子 島村勢以
名取裕子 島村津也
風間杜夫 西内太鳳
水沢アキ 島村志満
三田村邦彦 村上徳二
小林綾子 勢以の少女時代
野口一美 津也の少女時代
高橋美樹 志満の子供時代
杉沢美紀 志満の少女時代
三沢慎吾 斉藤松洲
野口貴史 橋田雅雪
草薙良一 滝川恭山
岩田直二 原在泉
徳田興人 今尾景年
川浪公次郎 菊地芳文
白川浩二郎 望月玉泉
富永佳代子 島村くら
石井富子 産婆
三浦徳子 高級料亭の女将
江幡高志 薬屋の老人
市川好朗 高浜の漁師
草薙幸二郎 勢以の叔父
細川純一 利作
和歌林三津江 勢以の祖母
山村紅葉 商家の女子衆
岡島艶子 坂本の老婆
丸平峰子 近所のおかみさん
星野美恵子 近所のおかみさん
澤亜樹 近所のおかみさん
徳永真由美 近所のおかみさん
白井滋郎 勢以の婿養子
タンクロー 髪結床の主人
有川正治 芝居小屋の親方
大木晤郎 ちきりやの若主人
江田真弓 仲居
小谷浩三 俥屋
壬生新太郎 ちきりやの番頭
菅谷裕之 ちきりやの手代
大川かつ子 くれ竹の女中
門馬由香 伏見玉家の女中
田中博 郵便夫
山田良樹 松溪塾々生
高谷舜 松溪塾々生
木下通博 人力車夫
浅井誠 人力車夫
甘枝靖 昌徳寺の小坊主
峰蘭太郎 太鳳塾内弟子
七瀬けい子 小女
なぎらけんいち 川上音二郎
津島道子 喜代次の付人
五十嵐義弘 主家ちきり家主人
大坂志郎 島村甚八
北村英三 光彩堂の主人
織本順吉 慶長堂の主人
成田三樹夫 山勘
三田佳子 喜代次
菅井きん 
高峰三枝子 ちきりやの内儀
佐藤慶 高木松溪
ナレーション市原悦子 

解説

母との愛憎を軸に、師匠・恩師・画塾生など三人の男たちと関わりながら、日本画家として大成していく女の生きざまを描く。宮尾登美子の同名小説の映画化で、脚本は「誘拐報道」の松田寛夫、監督は「人生劇場(1983)」の中島貞夫、撮影は「白蛇抄」の森田富士郎がそれぞれ担当。

あらすじ

安政五年、洛北・大宮村の貧しい農家の娘・勢以は、京都の葉茶屋ちきりやに養女に出された。彼女が二十歳の年に、養父母・島村夫婦が相次いで世を去った。翌明治三年、勢以は婿養子をとったが、五年後には夫に先立たれ、二十六歳という女盛りで二児をかかえた後家になった。それからの勢以は、長女・志満と次女・津也を女手ひとつで育て、生計を支えるために、自ら女を捨てようとする。やがて時は流れ、絵に熱中しはじめた津也は、図画の西内先生のすすめもあって、小学校を卒業すると京でも有数の松溪画塾へ通うことになった。明治二十三年、第三回内国観業博覧会に津也が出品した「四季美人図」が一等褒状を射とめた。すでに師・松溪から「松翠」の雅号を授かっている津也は、早くも天才少女と騒がれる身となっており、勢以も津也の絵の情熱と才能を認めざるを得なくなった。その頃、西内先生がヨーロッパへ留学することになり、津也にとって大きな悲しみとなる。また、村上徳二という青年が松溪塾に入塾し、彼は津也に好意を抱くようになった。松溪の千枚描きに立会った日の夜、津也は師の誘いのままに、料亭へ出向き、抱かれる。徳二に片想いをしていた志満は、本家ちきりやのお内儀のすすめで西陣へ嫁いで行った。津也は絵に打込み、次々と賞をかち取っていったが、画塾内では松溪と津也の仲を言いたてるものもいた。月日が流れ、津也は妊娠した。それに気づいた勢以は、娘を激しく責め、相手が松溪と知り、津也に絵を禁じた。そして勢以は、津也の子を里子に出すことに決め、祇園で芸者をしていた喜代次を頼る。その喜代次の手引で、見知らぬ土地の農家で女児を出産した津也は、京には帰らず、東京にいる徳二を頼って行った。徳二との暮しの中でも、津也の中の絵への想いは捨てきれず、偶然、新聞で見かけた“西内太鳳ヨーロッパ帰朝展”の報に、津也は出かけて行く。そして、徳二に置手紙を残し、西内の滞在する長浜の昌徳寺に走った。西内は弟子にしてほしいと頼む津也のひたむきさに心動かされ、京に戻ると彼女に一軒の家を与えて絵の修業を続けさせた。明治二十九年、津也の「人生の春」が第五回日本美術院展の第一等に輝いた。光彩堂の招きでとある割烹に出向いた津也は、その席で松溪と再会する。かたくなな態度をとっていた津也も、老いた旧師が涙を流すのを見て、再び彼の腕の中に沈んで行った。津也はまた妊娠し、そのことを松溪に告げる。すると思いのほか“誰の子か”と冷たく突き放された。松溪は津也が太鳳の世話になっていることが面白くなく、ある展覧会の審査院として彼と顔を合わせた際、暴言を吐きちらした。津也と松溪の関係が続いていたことを知って激怒した太鳳は、津也に破門を言い渡す。津也は福井の高浜へ出かけ、おろし薬を飲んだ。漁師の電報で勢以は、すべてを許し、津也はちきりやで男の子を産んだが、父なし子を生んだことで世間の風当りはひどかった。三ヵ月後、津也は破門を許されて画壇に復帰した。大正七年、第一回文展の会場で、松翠の「母子」が注目を集めていた。そして、その前に立ちつくす松溪の姿があった。

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