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世にも怪奇な物語

  • よにもかいきなものがたり
  • Histoires Extraordinaires
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  • 平均評点

    68.4点(195人)

  • 観たひと

    320

  • 観たいひと

    32

  • レビューの数

    37

基本情報

ジャンル 文芸 / サスペンス・ミステリー / ファンタジー / スリラー / ドラマ
製作国 フランス
製作年 1967
公開年月日 1969/7/12
上映時間 121分
製作会社 レ・フィルム・マルソー・コシノール
配給 ヘラルド
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

解説

エドガー・アラン・ポーの原作を三部作として、仏伊三人の監督がそれぞれの個性とスタイル生かして作ったオムニバス。第一部「黒馬の哭く館」は、ロジェ・ヴァディム、パスカル・カズン、ダニエル・ブーランジェの三人が脚色、「バーバレラ」のロジェ・ヴァディムが監督。撮影はコンビのクロード・ルノワール、音楽はジャン・プロドロミデスが担当。出演は「バーバレラ」のジェーン・フォンダと彼女の弟のピーター・フォンダ。第二部「影を殺した男」はルイ・マル、クレマン・ビドル・ウッド、ダニエル・ブーランジェが脚色、「パリの大泥棒」のルイ・マルが監督。撮影はトニーノ・デリ・コリ、音楽はディエゴ・マッソン。出演は「太陽が知っている」のアラン・ドロン、「今宵バルドーとともに」のブリジット・バルドー。第三部「悪魔の首飾り」はフェデリコ・フェリーニ、ベルナルディーノ・ザッポーニが脚色、「81/2」のフェデリコ・フェリーニが監督。撮影は「異邦人」のジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽は、「ロミオとジュリエット(1968)」のニーノ・ロータ。出演は「血と怒りの河」のテレンス・スタンプ、サルヴォ・ランドーネ。

あらすじ

〔黒馬の哭く館〕--メッチェンゲルシュタイン伯爵家の令嬢フレデリック(J・フォンダ)は二十二歳の若さで、莫大な財産を相続した。気まぐれでわがままな彼女は、ある日、夜明けに見た悪夢を忘れるため、多勢の招待客と召使いを連れて、幼年時代を過した城に出かけた。城で彼女は思うままにふるまった。人々は彼女の憎しみを買うのをおそれ、誰もいいなりになっていたが、近くに住むベルリフォジング男爵家のウィルヘルム(P・フォンダ)一人は軽蔑のまなざしだった。ある日森の中でウィルヘルムが仕掛けた罠に馬を下りたフレデリックが足首をはさまれのがきっかけで二人は知り合った。フレデリックは一目で彼にひかれ、誘惑しようとした。が彼は拒絶した。誇りを傷つけられたフレデリックはウィルヘルムの馬小屋に放火、愛馬を救出しようとしてウィルヘルムも焼死した。それ以後、黒馬が城に駈け込み狂ったように暴れたり、壁かけの馬の部分だけが焼けたりということが起きた。彼女は織物師を呼び、壁かけの馬を修理させたが、彼女には、その糸が自分の運命を織っているように感じた。そしてある夜、不意の落雷によってあたりの草原一面、火の海になった。彼女の愛する黒い馬は狂ったように興奮した。その馬の背にまたがるとフレデリックは、火の海の中に飛び込んでいった。 〔影を殺した男〕--ウィリアム・ウィルソン(A・ドロン)はサディスティックで冷酷で狡猾だった。が、彼と同姓同名うりふたつの男があらわれいちいち彼の悪事の邪魔をした。数年後、軍隊の士官となったウィルソンは賭博場であった美しい女(B・バルドー)とカードの勝負をした。ウィルソンはイカサマの手で女の肉体を勝ちとり、多勢の目の前で女の上半身を裸にし、激しく笞打った。だが、そこに例のウィルソンがまたあらわれた。そしてウィルソンはインチキをあばいた。ウィルソンは、正義のウィルソンを短剣で殺した。その後、ウィルソンは教会の塔から墜落して死んだ。彼の死体のわき腹には深々と短剣が突きささっていた。 〔悪魔の首飾り〕--トビー・ダミット(T・スタンプ)はイギリスの俳優である。かつては、華々しい、名声と賞讃につつまれていたが、アルコール中毒がたたり、二年ばかりは仕事もなく、落ち目だった。そんな彼にイタリアから新車のフェラーリを報酬に映画出演の話が来た。彼はイタリアにとんだ。テレビのインタビューがありそしてイタリアのある賞の受賞式にゲストとして出席した。トビーは疲れ、えたいの知れない不安から、酒をのみつづけた。彼は、逃げるように会場を出ると、フェラーリにとびのり、ただひたすら、車を走らせた。そしていつの間にか道に迷った。ある橋の工事中の標識の所で急ブレーキをかけたトビーは、そこに、夜霧のたち込めるむこうに白いボールを持ち、少女の姿をしながら、顔は老婆という幻覚をみた。それはトビーを、甘美な死の世界に招いているようだった。彼は猛烈なスピードで、その幻覚の方へ前進した。

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