フランス・パリ近郊生まれ。父が早くに亡くなったことから、寄宿学校を転々として17歳で海兵隊に入隊。第一次インドシナ戦争に従軍する。除隊後に訪れたカンヌ国際映画祭でデヴィッド・O・セルズニックにスカウトされるが、この契約はまとまらず、フランス映画「女が事件にからむ時」(56)でデビュー。60年の「太陽がいっぱい」で、富豪の友人を殺害して成り変わろうとする主人公を演じて世界的にブレイク。64年にハリウッドへ渡ったものの、大きな成果もなく帰国すると、フランス映画界に復帰。その人生には、ロミー・シュナイダーとの婚約解消、妻ナタリーとの離婚、ボディガード殺害容疑で取り調べを受けるなど、スキャンダルがついて回ったが、逞しく乗り越えて活躍。