太陽を盗んだ男

たいようをぬすんだおとこ|The Man Who Stole the Sun|----

太陽を盗んだ男

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レビューの数

68

平均評点

82.5(465人)

観たひと

750

観たいひと

84

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1979
公開年月日 1979/10/6
上映時間 147分
製作会社 キティ・フィルム・コーポレイション
配給 東宝
レイティング
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット
メディアタイプ
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督長谷川和彦 
脚本レナード・シュレイダー 
長谷川和彦 
原案レナード・シュレイダー 
製作山本又一朗 
プロデューサー伊地智啓 
撮影鈴木達夫 
美術横尾嘉良 
音楽井上尭之 
音楽プロデューサー多賀英典 
録音紅谷愃一 
照明熊谷秀夫 
編集鈴木晄 
助監督相米慎二 
スチール安保隆 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演沢田研二 城戸誠
菅原文太 山下満州男警部
池上季実子 沢井零子
北村和夫 田中警察庁長官
神山繁 仲山総理大臣秘書
佐藤慶 市川博士
伊藤雄之助 バスジャック犯人
風間杜夫 プロデューサー浅井
水谷豊 交番の警官
西田敏行 サラ金の男
小松方正 サラ金の係員
汐路章 水島刑事
森大河 佐々木刑事
江角英明 田中の部下江川

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

原爆を作りあげ国家を脅迫する中学の物理の教師の姿を描く。脚本は「ザ・ヤクザ」のレナード・シュレーダーと「青春の殺人者」の長谷川和彦の共同執筆、監督も同作の長谷川和彦、撮影は鈴木達夫がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

東海村の原子力発電所が一人の賊に襲われた。警察庁長官の「盗難の事実は一切ない」という公式発表に山下警部は疑問を抱いていた。その頃、中学の物理の教師、城戸誠は、自分の部屋で、宇宙服スタイルで原爆を作っていた。城戸は完成した原爆の強大な力で、警察に「テレビのナイターを最後まで放映しろ」と要求、連絡相手を山下警部に指名した。何故なら、東海村襲撃の下見をかねて生徒たちと原発を見学した帰り、機関銃と手榴弾で武装した老人にバスジャックされたとき、生徒を救出し、弾を受けながら犯人を逮捕した男が山下で、教師に飽きた自分と比べ、仕事に命を張った山下に魅力を感じたのだ。その日のナイターは最後まで放映された。犯人の第二の要求は麻薬で入国許可の下りないローリングストーンズ日本公演だった。次に城戸は原爆を作るのにサラ金から借りた五十万円を返すために五億円を要求した。金の受け渡しに犯人と接触出来ると、山下は張り切った。金を受けとったとき、警察に包囲された城戸は、札束をデパートの屋上からばらまいた。路上はパニックと化し、そのドサクサに城戸は何とか逃げ出す。やがて、城戸は武道館の屋上で山下と再会、二人はとっくみ合ううち、路上に転落、山下は即死するが、城戸は原爆を抱いたまま木の枝にひっかかって命びろい。タイムスイッチのセットされた原爆を抱いて街を歩く城戸。そして城戸の腕の中で、強烈な光が……。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2018年8月上旬特別号

巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第2弾 1970年代日本映画ベスト・テン:ベスト15グラビア解説

2015年2月上旬号

【巻頭特集】菅原文太 一番星になった男:「太陽を盗んだ男」インタビュー 長谷川和彦[監督]

2001年10月上旬号

キネ旬DVDコレクション:「太陽を盗んだ男」

1980年5月下旬号

大黒東洋士氏の「太陽を盗んだ男」批判に答える:

1980年4月下旬号

「太陽を盗んだ男」はベスト・テン上位になるような作品か?:

1979年11月下旬号 創刊60周年記念特別号

キネ旬試写室:太陽を盗んだ男

1979年10月下旬号

「太陽を盗んだ男」特集インタビュー:長谷川和彦 「太陽を盗んだ男」は要求のない時代に生きるおれ自身のメッセージだ

1979年10月上旬秋の特集号

グラビア:太陽を盗んだ男

日本映画紹介:太陽を盗んだ男

1979年9月上旬号

グラビア:太陽を盗んだ男

2020/05/06

98点

レンタル 


もったいない

この映画がカルト映画になってしまっていることが、もったいない気がします。長谷川監督はこれ以降四十年以上映画をつくっておられないのも、もったいないです。秀作です。

2020/04/12

83点

レンタル 


アンニュイな科学教師は原爆の夢を見る

ごくごく普通の中学教師が、プルトニウムを盗み出して自らの手で原爆を作り上げ、国家に挑戦していく姿を描いた、伝説の監督・長谷川和彦による反体制的ピカレスク・ロマン。一見荒唐無稽風でアラも多いが、それを凌駕(りょうが)する映画のパワーに満ち満ちている快作であり、20世紀を代表する日本映画の1本にこれを推す者も多い。 特に、前半の原爆を製造する際の描写が秀逸だ。いつも風船ガムをふくらませている頼りなげな犯人を沢田研二が好演。また、彼が要求する事項が「TVのナイター中継を最後まで見せろ(79年当時は、放映時間が定められていたのだ)」とか「ローリングストーンズを日本に呼べ(当時、彼らは麻薬所持のせいで日本に入国できなかった)」と、何とも時代の空気を感じさせる。対する体制側には菅原文太というキャスティングの意外性もおもしろい。
当時人気絶好調だった沢田研二が、よれよれのスーツでだらけている表向きの顔の裏でプルトニウムを奪って爆弾を作って政府と勝負しようとする主人公を飄々と演じ、主人公と対決する刑事を菅原文太が演じています。沢田研二が警官から催眠ガスを使って拳銃を奪うシーンをユーモラスに描いているところやプルトニウムを奪うシーンのコマ送りでインベーダーゲームの擬音も織り込んでオフビートなテンポで描いているところや原子爆弾を製造する過程を緻密に描いていたり、沢田研二が原子爆弾で政府に要求する内容の大人げなさすぎることや警察に奪われた原爆を奪い返してパトカーが横転しまくるカーチェイスに突入するなど、ヤバくてクールな内容は20年以上経っても変わらない面白さです。

2020/01/15

2020/01/15

100点

選択しない 


予想外のターザン映画。
アナーキーインJPN。
こんな映画日本で作られることは未来永劫あり得ないと断言できるモラルハザード全開andロックンロール全開。
日本における元祖ゾンビ映画の位置付けも可能にする懐の深さ。
とにかくどうやって撮影の段取り組んだのか謎すぎる。東急封鎖→首都高ジャック→カーチェイスが迸るだけ迸ってる。ヘリ多用しまくり。

前半のハイライトはボブマーリィの曲に乗せて完成する原爆、中盤のハイライトはキスからの背負い投げ、後半は全部見どころだし、原爆の扱いが雑すぎて笑える。
つか、おもろすぎ。

2019/12/20

2019/12/21

90点

レンタル/愛知県/TSUTAYA/TSUTAYA岡崎戸崎町店/DVD 


40年の歳月

公開当時、劇場で観て以来、10年に一回の割で鑑賞するようになってしまっています。
 初回は、明るく楽しく新しい、エネルギーに溢れたエンターテイメントと感動しました。2回目は、音楽も良いんだと気づきました。特に菅原文太が、廊下の向こう側から広能でなく山下刑事として再登場する時にBGMがかぶさると最高にカッコいいです。3回目、美術も素晴らしいと思いました。原発の内部の様子。沢田研二が自分の部屋で原爆を作る際のディテール。対策室のガラスの向こうの首都高なんか、明らかに絵なんだけど、堂々としています。小道具としての、ハイライト。労働者のタバコですね。

 そして今回ー。’80年代のベストワンは「家族ゲーム」らしいですが、長谷川和彦がその後1、2本撮っていれば、それこそが1位になったと確信しています。菅原文太は東日本大震災のショックで仕事ができなくなり、死にました。沢田研二は、ケンタッキーのカーネギーおじさんみたいになって、コンサートで客が少ないとボイコットする始末。池上季実子は、ぶくぶく太り、おばあさんとなります。時間の流れは、如何ともし難いのです。しかし、このフィルムに刻み込まれたドラマの魂は、今もって色褪せていません。

 ジュリーのあまりの色気にだまされて、主人公の心情というものを今まであまり理解してきませんでした。この青年は、断じてテロリストではありません。科学の知識は人一倍あるかもしれませんが、それ以外はごく普通の若者でありました。対決することとなった文太には、親のような憧れがあり、尊敬があるのです。戦後の社会を支えてきた価値観の化身と言っていいでしょうか。それを倒してしまったら、あとはどうしたらよいのか、その悲しみがひとつ。また、愛する女性を守ることすらできず、死なせてしまった、その情けなさがもうひとつ。3回も鑑賞していつもラストがふに落ちなかったのですが、それらの感情を解決するには、自ら作った原爆とともに、9番の誇りをもって、殉教するしかないのです。しかも、この映画の良い所は、それをメソメソしたり、しみったれて描くのではなく、パワーで押し切っていきます。

 公開40年のその日にレビューを書かれた熱心な方が、祝とメッセージを送られていて、私も賛同しますが、さらにつけ加えて、死んだ寅さんも帰ってくる、ウルトラマンも庵野監督の「シン・ウルトラマン」で帰ってくる、ゴジよ、早く帰ってこい!私はいつまでも待っている、と言いたいです。

2019/10/07

2019/10/09

95点

映画館/東京都/新文芸坐 


めちゃめちゃ面白かった

以前から見たかった映画です。やっとスクリーンで見ることができました。話は破天荒というか、ありえない展開なのですが、あの頃の東京の街の様子やら、映画自体のパワーが面白くてたまらず、とっても堪能しました。若きジュリーの妖しい魅力、菅原文太のターミネーターのような執念。こんなに心底面白いなあと思いながら映画を見たのは久しぶりです。午前十時の映画祭で見た「ブルースブラザーズ」に似たものを感じました。

2019/10/06

2019/10/06

100点

レンタル/埼玉県/TSUTAYA/TSUTAYA 戸田公園店/DVD 


『太陽を盗んだ男』公開40周年!

㊗『太陽を盗んだ男』公開40周年!
この衝撃的な映画を初めて観たのは、名画座(池袋シネマセレサ、『青春の殺人者』との2本立て)だった。あんまり面白かったので、その後、もう一回スクリーン鑑賞。
そして、今日、この映画が公開された日(1979年10月6日)から丁度40周年の日なので、久しぶりに3回目の鑑賞。
しかし、本作公開から40年も経ったとは驚き。あの頃の私は、映画館に入り浸っていた映画少年だったが、今は映画オジサン…(笑)
この映画、何度観ても凄くて面白い長谷川和彦監督の大傑作!
全編にわたって盛り上がりまくる映画だが、特に、ラストのインパクトは超重量級!!

学校で科学を教えている教師(沢田研二)が、自分の得意分野の化学技術を駆使して、交番の警官から拳銃を奪い、「原爆は誰にでも作れる、プルトニウム239さえあれば…」と授業で教えながら実際に東海村からプルトニウムを盗む。このプルトニウム盗むシーンではストップモーションが効果的。
そして、自宅アパートで原子爆弾を作るシーンがリアリティあり。
(妊婦姿に)女装して、国会に原爆見本を置いてくる場面は、沢田研二だから女装も似合う。知的な教師、女装する男、アクションシーン……この映画が持つ要素にマッチするのは沢田研二ぐらいしか居ないのではなかろうか。ハマリ役だと思う。

そして、原爆が完成すると、政府に対して「第一の要求:巨人戦を最後までテレビ中継させろ」、「第二の要求:ローリング・ストーンズの武道館公演を開催させろ」などと要求していく原爆男=“9番”の男。その後、丸の内警察の刑事(菅原文太)とのカーチェイス&バトルも見もの。
トコトン面白い!!

DJ役の池上季実子もなかなかイイ味だしていて、DJでかけていた曲がカルメン・マキ&OZの「♪私は風」…これ名曲!スタジオバージョンも良いが、ライブバージョンの方が更に良い。

新宿歌舞伎町の映画館で上映されている映画が『スーパーマン』で「あなたも空を飛べる」という宣伝文句も懐かしい。

本当に素晴らしい傑作!!

<映倫No.19841>