24歳のイネス(ビクトリア・カルメン・ソンネ)は自分に自信が持てず、これといった生きる目的も未来への展望もなく、毎日が憂鬱で仕方ないデンマーク人女性。彼女は恋人ルーカスの出張に同行して訪れたノルウェーで、マリアという日仏ハーフの美しい女性と巡り会う。2人の容姿はよく似ていたが、大阪からやってきたマリアはどこか謎めいていて、イネスにはない自信に満ちあふれていた。たちまちマリアに心酔したイネスは、雄大な自然の真っ只中で夢のような時間を過ごすが、不慮の事故でマリアが死亡。ずっと“別の誰かになりたい”と願ってきたイネスはこれをきっかけに、マリアの航空券とパスポートを手に大阪へ。そしてマリアの勤め先だったナイトクラブ“MISS OSAKA”に雇われ、刺激的な人生を歩み始めるが……。