不仲だった夫・加瀬真治(松田龍平)が数日間の行方不明の後、まるで別人のように穏やかで優しくなって帰ってきたことに、妻・加瀬鳴海(長澤まさみ)は戸惑う。一方の真治は、何事もなかったかのように毎日散歩に出かけていく。同じころ、町では一家惨殺事件が発生し、奇妙なことが多発する。ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は取材しながら、天野(高杉真宙)という謎の若者に出会う。二人は一家惨殺事件のカギを握る女子高生・立花あきら(恒松祐里)を探す。桜井はあきらを見つけ、そこで天野とあきらがある男と会話をするなかで起こった異変を目撃する。天野は、自分たちは侵略者で人間の概念を調査しており、自分たちがその概念を学習すると相手からそれが抜け落ちると言う。桜井は半信半疑ながら天野たちに興味を持ち、もう一人の仲間を探すという彼らに密着取材を申し入れる。一方、毎日ぶらぶらと散歩をするばかりの真治に、散歩中に何をしているのかと鳴海が問い詰めると、地球を侵略しに来たと答える。鳴海は戸惑いながらも、真治を再び愛し始めていた。町は急速に不穏な世界となり、事態は加速していく。さらなる混乱に巻き込まれていく桜井の選択とは? 鳴海と真治の行きつく先にあるものとは?