男子校に入学した小笠原〔オガ〕(中村蒼)が、クラブを選ぶ第一の目的は「女子にモテること」。ある日彼は、演劇部の新入生勧誘公演「ロミオとジュリエット」を見ていて、ジュリエット役の美女にハートをズキュンと射止められる。メロメロ状態になった彼は、すぐさま廃部寸前の演劇部に入部するが、お目当てのジュリエットの正体がなんと先輩男子だったことが判明し、大ショック。だが時すでに遅し。彼はその場でいきなり部長に抜擢されてしまう。部員は自称イケメンの城島〔ジョー〕(金子直史)と、存在感が薄すぎる上田〔上田〕(冨田佳輔)のみ。顧問の神田(池田鉄洋)も女子にしか興味のないアイドルオタクで、やる気ゼロ。しかも今月中に部員を5人揃えないと廃部になってしまうという。オガが必死で勧誘する中、入部してきたのは神田と画策し、単位獲得を条件に説得されたヤンキーの田村〔タムラ〕(川原一馬)。仕方なくオガは親友の大和田舵〔カジ〕(池松壮亮)に、籍だけを置き活動はしないという幽霊部員になってもらい、演劇部の部員はギリギリ5人となってなんとか廃部は免れる。そんな中、演劇の地区大会に出場することが決定。しかし何をどうすればいいかよく分かっていない5人は、演劇で有名な豪徳寺女学園に女装して見学に行くことに。オガは、舞台で熱演する美しい柏木舞(新川優愛)に一目惚れをしてしまうが、スパルタの鬼顧問・金子に絞られている柏木を見たオガたちは本当の演劇の面白さを自分たちが見せつけ、彼女を救い出そうと一致団結する。その後、足を痛めてサッカーを断念した橋本〔ハシモト〕(稲葉友)も入部。地区大会まであと3週間と迫る中、勉強の合間を縫ってカジが手掛けていたO・ヘンリー作「最後の一葉」の台本がようやく仕上がってくる。いよいよ、オガたち演劇部の晴れ舞台である演劇の地区大会当日。だが彼らが繰り広げた舞台は、予想もつかない型破りなトンデモ舞台だった……。