超高校級と謳われ将来を嘱望されていた高校球児・諸岡克彦が殺された。彼の父・諸岡三郎(石黒賢)から、もう一人の息子で克彦の弟・進也(中村蒼)の捜索を頼まれていた探偵事務所の蓮見加代子(加藤ローサ)は、進也にかけられた兄殺しの容疑を晴らすべく、父親の探偵事務所長・浩一郎(宅麻伸)、愛犬のマサと共に真相究明に乗り出す。その頃、巨大製薬会社である三友製薬内でも事件が起きていた。三友製薬が過去に開発した薬品の治験方法をネタに、三友製薬に恨みを持つ結城雅之(津田寛治)が恐喝を行っていたのだ。三友製薬社長・幸田俊朗(大杉漣)から内密に処理すべく指示を受けた総務課長の木原和夫(小市慢太郎)は、極秘裏に交渉を試みるが、三友製薬の負の所業を知るにつれ、どう対応するべきか次第に悩み始める。やがて徐々に繋がりをみせる二つの事件。様々な人物が絡み合う中、それぞれの苦悩の果てに見える真相とは……。