子供のころに大切にしていたものの、いつしか放置されてしまったおもちゃや絵本といった宝物。「ホッタラケの島」は、そうした“ほったらかし”にされた宝 物を集めて作られた不思議な“ほったらけの島”に、不思議なきつねのテオの後を追う内に迷い込んでしまった女子高生・遥の冒険が描かれる。 このストーリーのベースは、武蔵野に古くから伝わる民話。遥は16歳の高校生。幼い頃に母を亡くし、今は父親と二人暮し。元気で快活だが、父親との関係が上手くいかず、話せばいつも口喧嘩。普段は明るくても、心の底では寂しさを感じている。ある日、遥は母親から貰った手鏡がなくなってしまったことで、神社にお参りに行き手鏡を返してほしいと祈る。そこに狐があらわれ、人がほったらかした物 をこっそり持ち去る姿を目撃する。狐を追いかけると、神社の裏に不思議な穴がある。実は狐の世界へと通じる穴だった。遥は、手鏡が狐の世界にあるかもしれ ないと思い、不思議な「ホッタラケの島」での冒険が始まる。