海にほど近く陽光きらめくのどかな地方都市。共に高校3年生のナツ(関めぐみ)、ココ(貫地谷しほり)、マリネ(徳永えり)は、いつもツルんで遊んでいる仲良し3人組。母と死別し、小説家の父・冬樹(温水洋一)と中学生の弟・友都(松川尚瑠輝)の3人暮らしのナツ。シングルマザーで未婚の母・亜子(奥貫薫)と暮らすココ。マリネの父親・紳一(高杉亘)は妻の死以来、男手ひとつで娘を育ててきた。3人とも一人親という共通点はあるものの、性格はバラバラ。好みの男性のタイプや、今抱えている恋愛事情、家族の問題、将来の夢や悩み、不安もまちまちだ。ある日、遠距離恋愛中の大学生の彼から一方的に別れを告げられたナツは、その直後に妊娠していることに気づき愕然とする。マリネは電車で見かけた学生に恋心を抱くが、声をかける勇気さえなかった。小さい頃から男嫌いのココは、空手部の後輩・ビシバシ(細山田隆人)からの熱いラブコールにも素知らぬふりをしている。一方、ヒョンなことから出会ったココの母親とマリネの父親が、一目で恋に落ち、いい関係に。ココが姉になるならいいとマリネは言うが、ココの心境は複雑だった。ナツの弟は、修学旅行で童貞を捨てる決心をしていた。相手は初恋である同学年の少女。そうして周囲が“恋の季節”に華やぐなか、堕胎の決心がつかないナツ、母の恋愛に戸惑うココ、片想いに悶々とするマリネ…。彼女たち18歳の女心は、さまざまに揺れ動くのだった。