ガイ・ノワール(ケヴィン・クライン)は、公開録音(生中継)されるラジオショウ『プレイリー・ホーム・コンパニオン』の保安係だが、テキサスの大企業がその町のラジオ局WLTを買収したため、今夜の最終回の放送が、彼の最後の仕事になるはずだった。楽屋ではその夜のゲストミュージシャンたちがリラックスムードで待機していた。カウボーイシンガーのダスティ(ウディ・ハレルソン)&レフティ(ジョン・C・ライリー)はギターを弾きながら歌っている。ベテランのチャック・エーカーズ(L・Q・ジョーンズ)の姿もあった。遅れてジョンソン・ガールズが到着。姉ロンダ(リリー・トムソン)と妹ヨランダ(メリル・ストリープ)のデュオである。ヨランダの娘ローラ(リンジー・ローハン)も同伴している。別の楽屋では司会者のギャリソン・キーラー(ギャリソン・キーラー)が衣装を着替えている。臨月のおなかをまん丸としたステージマネージャー助手のモリー(マヤ・ルドルフ)。いよいよショウが始まった。「土曜の晩のライブショウへようこそ!『プレイリー・ホーム・コンパニオン』です」楽屋通路では「歌ってくれるのか? 才能があるってママが言っていたぞ」と愉快なダスティとレフティがローラに話しかける。やがて番組の最後を見届けようと、遠くテキサスからやってきた“新オーナー”のアックスマン(トミー・リー・ジョーンズ)が劇場に到着した。番組も残り6分。司会のギャリソンがいう。「フィッツジェラルド劇場で来週も同じ時間にお会いしましょう!」ローラのおまけのステージが始まった。ゴキゲンに歌いきった娘にヨランダは大喝采だ。ステージの上にはその夜のゲスト全員が集まって、最後の大合唱が始まる。しばらく経ったある日の夜、取り壊し中のフィッツジェラルド劇場の隣のダイナーには、あの晩の懐かしい顔ぶれが笑顔を携えて集まった。そして、彼らの新しい人生が幕を開けようとしていた。