CIAのベテラン諜報員ボブは、イランで“青い眼の男”に高性能爆弾を横取りされるという失敗を犯してしまう。その頃ワシントンDCでは、野心家の弁護士ベネットが、アメリカ政財界のフィクサーであるホワイティングから大手石油採掘業社コネックス社とキリーン社との合併計画の調整を依頼される。アメリカ司法省検事局はキリーン社の不正をマークしていたが、ベネットは合併計画を前進させようと画策し始める。パキスタンからの出稼ぎ労働者・ワシームは、この合併に絡んだ人員削減で家族共々生きる糧を失い路頭に迷っていた所を“青い眼の男”によって過激派に引き入れられる。その頃、中東の或る産油国の王室では、ナシール王子とメシャール凖王子が石油事業の運営を巡って対立していた。メシャール凖王子に共闘を申し出るホワイティング。改革派の旗頭であるナシール王子を、反米テロの支援者と見なすCIAは、王子の暗殺をボブに命じるが、イランのスパイに邪魔され失敗に終わる。ワシントンに戻ったボブは自身に危険が迫っている事を察知する。暗殺計画が存在した事の証人になり得るボブはCIAに消される恐れがあった。計画を主導した黒幕がホワイティングである事を突き止めたボブは、身を守る為に敵方に寝返る事を決める。中東の改革に乗り出し、キリーン社を始めとしたアメリカ企業の排除計画を進めるナシール王子は、ホワイティングの暗躍によってメシャール準王子に実権を握られてしまう。ナシール王子は改革運動を本格化させるべく動き出すが、CIAは再びナシール王子暗殺計画を進行させていた。ボブは暗殺計画を阻止すべくナシール王子との接触をはかるが、王子と共にCIAに殺されてしまう。キリーン社の汚職の証拠を掴んだ検事局。ベネットは、身内を売る事で検事局と取引し、合併計画の障害を取り除く。王位についたメシャール準王子の後押しを受け、ホワイティングが進めていたコネックス社とキリーン社の合併が成功した。しかし、“青い眼の男”から指令を受けたワシームが高性能爆弾を抱えてコネックス&キリーン社の天然ガス施設を自爆攻撃し、全ては海の藻屑となってしまった。