男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

蛇イチゴ(2003)

  • へびいちご
  • ----
  • ----
  • 平均評点

    70.2点(217人)

  • 観たひと

    360

  • 観たいひと

    51

  • レビューの数

    33

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2003
公開年月日 2003/9/6
上映時間 108分
製作会社 「蛇イチゴ」製作委員会(バンダイビジュアル=エンジンフィルム=テレビマンユニオン=シィースタイル=IMAGICA)
配給 ザナドゥー
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督西川美和 
脚本西川美和 
企画安田匡裕 
プロデューサー是枝裕和 
撮影山本英夫 
音楽中村俊 
演奏カリフラワーズ 
ラインプロデューサー田口聖 

キャスト

解説

是枝裕和が初プロデュースする「是枝プロジェクト」の第2弾。28才の新鋭、西川美和のオリジナル脚本に是枝自らが惚れ込んで映画化が実現した。出演は本作が映画初主演となるお笑いコンビ“雨上がり決死隊”の宮迫博之。共演に「櫻の園」「コンセント」のつみきみほ。

あらすじ

どこにでもいるごく平凡な家族、明智一家。同僚の教師との結婚を控え幸せいっぱいの長女・倫子(つみきみほ)は、仕事第一の典型的なサラリーマンの父・芳郎(平泉成)と、毎朝同じ電車で仲良く通勤。しっかりものの母・章子(大谷直子)は、痴呆症の祖父・京蔵(笑福亭松之介)の世話を嫌な顔せずにこなし、家族を守っている。しかし、この一見何の変哲もない家族にも小さな秘密があった。父は、リストラの憂き目に遭ったことを家族に内緒にし、元同僚にお金をせびる始末。母は介護に疲れ、もはやその我慢も限界まできていた。倫子は子供の頃からの夢を叶え小学校の教師になったものの、生徒の扱いを持て余している。心の安らぎは、婚約者・鎌田(手塚とおる)の存在のみ。ある晩、明智家では、鎌田を招き、ささやかで幸せな夕食の宴が催されていた。お互いにお互いを誉めあい、お坊ちゃま育ちの鎌田のハズれた発言にも、和気あいあいと笑顔で答える明智一家。そこへ電話のベルがなり、父が呼び出される。借金取りからの催促の電話を仕事と偽り外出する父。鎌田を見送りに出かける倫子。まさか、残された母が、京蔵の突然の発作に見て見ぬふりをし、一心不乱に風呂掃除をしているなどとは考えもせずに…。明智家のいびつな幸せは、小さな亀裂とともに、ついに終焉を迎えようとしていた。その頃、ある通夜会場に1人の男の姿があった。知人を装い遺族に近づいては、隙をみて香典泥棒を働く明智家の長男・周治(宮迫博之)だった。父に勘当されて以来、一度も家に帰っていない放蕩息子は、その晩も大漁の収穫をあげ、夜の闇に消えていく。そして数日後、葬儀場で新たな仕事を終えた周治は、たまたま京蔵の告別式に鉢合わせをしてしまう。おまけに、そこには借金取りまでが押しかけてきて大混乱に。怯える父や遺族たちをよそに、周治は弁護士を装って、立て板に水の大弁舌、みごとその場を丸く治める。成り行きで、10年ぶりに周治を迎えることとなった明智一家。しかし、家にも借金取りが現れ、脅迫をはじめる。皆で頭を下げ、今日のところは帰ってもらおうと父を説得する倫子をよそに、香典泥棒で手に入れた120万を手渡す周治。父は、ついに勘当したはずの息子からその金を受け取ってしまう。ショックを隠せない倫子は、この騒動がもとで鎌田からも去られてしまう。一方的に別れを告げられた帰途のタクシーで、倫子は、祖父の葬儀をした斎場で、同じ日に120万円の香典が盗まれたというニュースを聞く。言うことなすこと嘘だらけだが、世渡り上手でどこか憎めない周治は、いつのまにか家族の中心となっていた。すべてのことに疲れてしまった父と母は、嘘と欺瞞に満ちた生活から解放されるべく、彼の言いなりになっていく。そして周治は、残った借金を精算するため、ある提案をもちかける。そのことを知った倫子は、正義を盾に家族を守ろうとするのだが、反対に父や母から疎まれるようになってしまう。そこで彼女は、ある決断を胸に秘め、兄を思い出の森へ誘い出すのだった……

関連するキネマ旬報の記事

2003年12月上旬特別号

劇場公開映画批評:蛇イチゴ

2002年6月上旬号

HOT SHOTS:「蛇イチゴ」