雨の晩、東京での生活に破れ絶望していた晃は、同性愛者の女性・多菜子に拾われる。多菜子は晃にはお構いなしで、恋人・菫を部屋に連れ込み、セックスを繰返す。晃はいつしか多菜子に惹かれ、「もっと強い男になれば、振り向いてもらえるかもしれない」と思うようになる。そして晃は、サラリーマン狩りをしていた若者たちに金属バットを振り下ろす…。一方、歩道橋では少女・切子が、毎朝男たちに声をかけていた。切子には、一刻も早くここを出て行きたい理由があった。多菜子にも受け入れてもらえず苛立ちが募っていた晃は、切子に出会い、性のはけ口にする。それを知りながらも、晃にしがみつく切子。彼らはこの煮詰まった状況から次第に抜け出せなくなってゆく……。