抗争の果てに日本での居場所をなくしたヤクザ・山本は、留学したまま消息が絶えてしまった弟・ケンのいるロスへ向かった。ところが、やっと捜し当てた弟は、仲間のデニーらとジャンキー相手のドラッグ売人に成り下がっており、しかもドラッグ・トレードのトラブルに巻き込まれていた。そんな彼らを持ち前の度胸と無謀さで救う山本。そしてそれを機に、彼は自分の組を組織し、マフィア相手に実力でのし上がっていくのだった。やがて、日本から山本の腹心・加藤も駆けつけ、組織は拡大、絆を深めていく。デニーも、そんな山本たちの日本流のやり方が理解出来ないなりにも、彼のカリスマ的魅力に惹かれていった。だが、そんな日々も長くは続かなかった。やがて巨大なイタリアンマフィアとの抗争の末、壊滅に追い込まれてしまう。そして、たったひとり生き残ったデニーは、どうしようもないが愛すべき山本のことを思いながら、ひとりメキシコへ向けて車を走らせるのだった。