日本最大の暴力団組織崇和会連合総裁・村田京介の落とし子である京太郎は、ヤクザも一目置く人情に厚く腕っ節の強い高校生だ。そんな彼は、息子をヤクザにしたくないという母の願いで幼い頃から田舎暮らしをさせられていた。だが、彼の体には三代続いたヤクザの血が確実に流れていたのだ……。2年間の務めを終えた京太郎が刑務所から戻ってきた。彼の帰りを待ちわびていた舎弟たちは、いよいよ「房州村田組」旗揚げかと胸躍らせるが、当の京太郎は彼らの期待をよそに漁師になる準備を始めるのだった。そんな矢先、舎弟が房州を取り仕切る鬼竜会のチンピラといざこざを起こし、全面戦争へ一触即発の状態になってしまう。だが、漁師になることを決めた京太郎は、相手の挑発に乗ろうとしない。しかし、舎弟のひとりである正次が殺されたことが、京太郎の心に火をつけた。鬼竜会を壊滅させた京太郎は、かつての宿敵である大友を仲間に加えると、村田組を旗揚げ。彼がヤクザになるのを阻止しようとする父親との対決にも勝利し、崇和連合総裁を襲名するのであった。そして、早速謀反を企む副総裁・小津に引導を渡し、その実力を知らしめた。