不景気のからっ風が吹く現在。相変わらず借金に追われて四苦八苦しているひ銀行マンの安斉、クラブのママ・玲子、浪速南署警部補・水沼。そんな中で売り上げを伸ばし続ける企業があった。大阪の阪南証券だ。大手とは表向きで、実体は株で穴を空けた顧客に悪徳金融を紹介し、骨までしゃぶるというやくざな証券会社である。その上、損失補填の名の下に、女性客の身体まで求めるなど、好き勝手をやり邦題だ。それを知った3人は、玲子の店の常連であり、経営難に苦しむ朝内製薬の社長を引っぱり出すことにした。朝内製薬が世界的特許ものともいうべき新薬を開発したとデマを流す。それを知った阪南証券の戸波らは朝内製薬に乗り込むが梨の礫。そこに現れたのが、社長の弟で副社長に化けた水沼だった。戸波は水沼に、朝内製薬の株を売ってもらうように接触をくり返し、接待漬けにする。その結果、彼らはまんまと株券を手に入れるのだが、朝内製薬は倒産。急いで製薬会社に乗り込むが、そこには水沼とは似てもにつかない副社長が現れたのだった。