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時雨の記

  • しぐれのき
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  • 平均評点

    64.0点(59人)

  • 観たひと

    96

  • 観たいひと

    8

  • レビューの数

    15

基本情報

ジャンル ラブロマンス
製作国 日本
製作年 1998
公開年月日 1998/11/14
上映時間 116分
製作会社 セントラル・アーツ=フジテレビジョン=東映ビデオ作品(製作協力*セントラル・アーツ)
配給 東映
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声 ドルビーSR
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督澤井信一郎 
脚色伊藤亮二 
澤井信一郎 
原作中里恒子 
企画黒澤満 
村上光一 
プロデューサー六鹿英雄 
久板順一朗 
岡田裕 
松下千秋 
服部紹男 
撮影木村大作 
美術桑名忠之装飾 
音楽久石譲 
録音桑名忠之装飾 
音響効果伊藤進一 
小島彩 
照明桑名忠之装飾 
編集桑名忠之装飾 
衣裳越智雅之 
スタイリスト村井緑 
宮本まさ江 
製作担当大塚泰之 
助監督隅田靖 
スクリプター桑原みどり 
スチール渋谷典子 

キャスト

出演吉永小百合 堀川多江
渡哲也 壬生孝之助
佐藤友美 壬生佳子
林隆三 庄田
原田龍二 壬生浩二
天宮良 田村
岩崎加根子 小早川奈津
細川直美 古谷悠子
裕木奈江 井川朋子
山辺有紀 雅代
倉田てつを 壬生利之
白鳥夕香 壬生晴美
佐藤允 沼田
前田吟 祖父江
徳井優 魚屋
神山繁 野村
津村鷹志 三田

解説

若い頃に見初めた女性との20年ぶりの再会に愛を燃やす中年男性と、そんな彼の一途な想いに深い理解を示していく中年女性の純愛をしっとりと描いた恋愛ドラマ。監督は「日本一短い『母』への手紙」の澤井信一郎。中里恒子の同名小説を基に、「日本一短い『母』への手紙」の伊藤亮二と澤井監督自身が共同脚色。撮影を「誘拐」の木村大作が担当している。主演は「霧の子午線」の吉永小百合と「誘拐」の渡哲也。尚、ふたりの共演は「愛と死の記録」以来、29年ぶりとなる。キネマ旬報日本映画ベスト・テン第9位

あらすじ

昭和が終わりを告げようとしていた頃。明和建設の専務・壬生孝之助は、20年ぶりに堀川多江の姿をあるホテルのパーティ会場に認めた。多江とはかつて一度だけ会社の会長の葬式で会っただけの間柄だったが、彼は彼女のことをずっと忘れないでいたのだ。この運命的な出逢いを機に、壬生は彼女の家を頻繁に訪問したり、彼女を食事に誘ったりと積極的な行動に出るようになる。一方、夫を亡くし生け花教室を開いてひとり慎ましく鎌倉に暮らしていた多江も、初めは戸惑いを隠せなかったが、一途な壬生の性分に好感を抱くようになっていた。だが、どんなに逢瀬を重ねても、ふたりの関係は口づけを越えることはなかった。ある日、多江と壬生は秋の京都を訪れる。多江の愛読する『名月記』の作者・藤原定家縁の常寂寺裏にある時雨亭跡を散策し、飛鳥の丘陵から吉野の山々を眺めながらここに庵を建てようと約束を交わすふたり。しかしそれから数日後、壬生が心臓発作で倒れ入院した。知らせを聞いた多江は急いで見舞いに駆けつけるが、そこで彼女は壬生の妻・佳子と会ってしまう。世間的には不倫と呼ばれて仕方のないふたりの関係。そのことを思い知った多江は身を引くことを決意すると、かねてから生け花の師匠に誘われていた京都行きを承諾するのだった。ところが、壬生はそんな多江の想いとは裏腹に、ふたりで京都に住もうと言い出す。時代は平成へと移り、スペイン出張から帰国した壬生は遂に佳子に別れを告げる。「今までは仕事中心に自分を殺して生きてきた。これからは自分の心の思うままに生きたい」と言って。多江を京都に追った壬生は、生け花の発表会の準備に忙しい多江と時雨亭跡で待ち合わせる。師匠の止めるのも聞かず、壬生の元に走る多江。だが、そこには心臓を押さえ苦しそうにしている壬生の姿があった。壬生が心不全で他界したのは、それから間もなくのことだった。葬儀も終わったある日、京都への引っ越しの準備をしている多江の元へ佳子がやって来る。彼女は、多江に思いの丈をぶつけた。そんな彼女に黙って耐え忍ぶしかない多江。だが数日後、壬生の無二の親友・庄田が、壬生が書き残していた庵の設計図を持って来てくれた時には、溢れ出る涙を抑えることは出来なかった。春。多江は、壬生との想い出の京都の地をひとり訪れた。

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