18年前、敵対する八神一家の組長を襲い、刑に服していた宝来蘇鉄が出所してきた。兄弟分の大木戸は今や組員1万5千人の巨大組織・朋友連合の首領となっていたが、八神一家の襲撃の時には震え上がって何も出来ず、おまけに宝来のいない間に彼の妻・朱美を手ごめにしたといういきさつもあり、宝来を最高顧問として迎えるというのは体裁ばかりで、彼の暗殺を密かに狙っていた。一方、今更極道に戻る気のない宝来は大阪茶屋町の屋台村に身を寄せ、隈木や和久、スナック″ガラスの兎″で歌うジェーンらと親しくなる。そんな宝来をかつぎ上げようとした朋友連合・九州支部の柳原の招きで大阪を発った宝来は、雲仙で和久の母親である高級旅館・半水盧の女将・雅世と知り合うが、柳原の離反をつきとめた朋友連合理事長・各務の策略により柳原は宝来を裏切って襲撃、雅世が巻き込まれて死んでしまった。逆上し大木戸の娘・加那を誘拐した和久を宝来はなおも諭すが、逆に和久が人質にされる。大木戸の所業を全て知った宝来は遂に彼と対峙し、実は自分と朱美の娘であった加那の目の前で、大木戸の胸を白刃で貫いた。