交通事故に遭った衆議院議員・松平重義を助けたことから、川合直哉は彼の議員秘書としてアルバイトすることになった。だがあまりのダーティーな仕事ぶりに直哉はいったんはやめようと思うが、松平の妻・紀子から二十年前に松平が作った政治改革の試案を受け取り、再び理想の政治への思いを熱くする。そんな彼の態度に政界の首領であり、かつて松平の法案を廃案に導いた前首相・武田の秘書・陽子の心も動いた。直哉の熱意にほだされてか、松平は自らも関わりのある帝東建設の献金疑惑を検察にリークし、帝東との一番の黒い関係にあった武田を窮地に追い込む。そして今こそ直哉の意見を取り入れた政治改革法案を議題に挙げるが、野党各党の支持や自派閥の領袖・森下らの協力にも関わらず、武田は内閣を解散してそれを妨げた。松平は新党・新日本党を結成し、地元宮城一区で宿敵・武田との激しい選挙合戦を展開、僅差で競い勝つ。だがその夜彼は脳溢血急死してしまい、次点の武田が当選となる。全てはふりだしに戻ったが、直哉は再び国会へ戻ってくることを固く誓うのだった。