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源氏物語 浮舟

  • げんじものがたりうきふね
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  • 平均評点

    65.9点(21人)

  • 観たひと

    30

  • 観たいひと

    6

  • レビューの数

    4

基本情報

ジャンル 文芸 / 時代劇
製作国 日本
製作年 1957
公開年月日 1957/4/30
上映時間 118分
製作会社 大映京都
配給
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ カラー
メディアタイプ
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督衣笠貞之助 
脚色八尋不二 
衣笠貞之助 
原作北条秀司 
企画辻久一 
製作永田雅一 
撮影竹村康和 
美術山中伸吉 
太田誠一 
音楽斎藤一郎 
録音大谷巖 
照明加藤庄之丞 
編集西田重雄 

キャスト

出演長谷川一夫 薫の君(光源氏の嫡子)
山本富士子 浮舟(中の君の妹)
乙羽信子 中の君(匂宮の北の方)
市川雷蔵 匂宮(皇子)
阿井美千子 早蕨(右近の北の方)
浦路洋子 二の宮(皇女)
中村玉緒 侍従(浮舟の侍女)
三益愛子 中将(浮舟の母)
夏目俊二 右近小納言
柳永二郎 白藤の大臣(蔵人所別当)
浪花千栄子 浦風(薫の邸の女房)
中村鴈治郎 
山路義人 時方(匂宮の供人)
浜世津子 高瀬(後凉殿の命婦)
橘公子 山路
大美輝子 山の尾(中の君の館女房)
朝雲照代 圍生(中の君の館女房)
松浦築枝 弁の尼
毛利菊枝 衛門(乳母)
藤間柴 小篠(中の君の館女房)
種井信子 若菜(浮舟の侍女)
花布辰男 兵部(薫の供人)
石原須磨男 桑鴈(薫の君の従者)
堀北幸夫 蒿雀(薫の君の従者)
玉置一恵 花鶏(薫の君の従者)
横山文彦 平鰤(匂宮の従者)
藤川準 [魚是](匂宮の従者)
菊野昌代士 真鯒(匂宮の従者)

解説

源氏物語「宇治十帖」に登場する浮舟をヒロインにした北条秀司の同名戯曲の映画化。「朱雀門」の八尋不二が脚色、「月形半平太(1956)」の衣笠貞之助が監督した。撮影は「母白雪」の竹村康和。主演は「鼠小僧忍び込み控 子の刻参上」の長谷川一夫、「朱雀門」の山本富士子、市川雷蔵、「女優(1956)」の乙羽信子、「大阪物語」の中村鴈治郎、中村玉緒、三益愛子。ほかに夏目俊二、柳永二郎、浪花千栄子、浜世津子、橘公子など。色彩は大映カラー。

あらすじ

きらびやかな平安の都に東国から二人の母娘、常陸の介の妻中将と、中将がいまは亡き都の貴族八の宮との間に生んだ少女浮舟がやって来た。--浮舟にとっては異母姉にあたる八の宮の姫大君の葬いにきたのだ。丘の上の墓所で、母娘は大君を愛していた薫の君に出遭った。薫の君は浮舟の野性美もさることながら、その顔立ちがあまりにも生前の大君と瓜二つなので驚くが、いつしかそれは彼女への深い思慕に変った。浮舟母娘は大君の妹の中の君が嫁いでいる匂宮の館に滞在しているが、匂宮は清純な愛を信じる薫の君とは反対に次から次へと女を愛する快楽主義者であった。ある日、薫の君の案内で洛中の名所をめぐりまわった浮舟は、朱雀門の池の端で薫の君から想いを打ち明けられたが、彼女は踵をかえして走り去った。その数刻後、彼女は清冷院の東庭で匂宮に出会った。匂宮は強引に彼女を抱き寄せたが、彼女は彼を突き飛ばす。--時が流れて、浮舟は居を宇治の元の八の宮の山荘に移し、いまは薫の君の深い愛を信じ、毎日彼の訪れを心待ちに待っている。その間も匂宮は何かと浮舟を誘惑しようとした。ある日、匂宮は浮舟に薫の君が帝の勅諚で皇女二の宮と結婚しなければならなくなったと騒ぎ、彼女が動揺するのにつけ込んで、その夜無理矢理に彼女の体を抱いた。だが、浮舟の理性が崩れ去った頃、薫の君は地位も名誉もなげうって、浮舟の愛のみを信じ、勅諚に反して彼女の許へ牛車を急がせていたのだ。しかし、薫の君は全てを知って絶望に立ちすくんだ。勝ち誇った匂宮は浮舟を都に連れて行こうとする。と、彼女は山荘のどこにもいない。薫の君は浮舟の死を直感した。たとえ、どのようなことがあっても、二人は心の底で結びついていたのだ。山荘の女房たちの浮舟を求める声を遠くに、いつか薫の君は宇治川のほとりに出た。夜明けの靄が川面に垂れこめている。その時、白い被衣が川底に没して行くのがわかった“浮舟ッ”薫の君は悲痛な叫びをあげ、一歩、二歩思わず川の中に身を進めていた。

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