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愛人(1953)

  • あいじん
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  • 平均評点

    68.0点(40人)

  • 観たひと

    68

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    10

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1953
公開年月日 1953/11/10
上映時間 86分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダ-ド
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督市川崑 
脚色和田夏十 
井手俊郎 
原作森本薫 
製作藤本真澄 
撮影玉井正夫 
美術村木忍 
音楽黛敏郎 
録音下永尚 
照明石井長四郎 

キャスト

出演菅井一郎 鉄風
越路吹雪 諏訪
尾棹一浩 昌充
岡田茉莉子 美[イ予]
有馬稲子 麻納
三國連太郎 須賀輪
伊藤雄之助 鹿地
沢村貞子 半山
石田美津子 すて
塩沢登代路 あや

解説

かつて文学座で上演されたこともある森本薫の戯曲「華々しき一族」を、「青春銭形平次」の和田夏十と「幸福さん」の井手俊郎が協同脚色し、「青春銭形平次」の市川崑が監督している。撮影、音楽は「幸福さん」の玉井正夫、黛敏郎の担当である。出演者は越路吹雪「プーサン」が帰朝第一回作品として出演するほか、「花の中の娘たち」の岡田茉莉子、「幸福さん」の有馬稲子、「赤線基地」の三國連太郎などである。

あらすじ

五十の坂を越えながら今尚涙の名画を拵えている映画監督井上鉄風と親爺の芸術に心服しかねる息子の昌充、行動派の妹麻納の父子は、志賀高原のホテルで舞踊家神諏訪と娘の美[イ予]に行き合った。昌充は秘そかに美[イ予]の淑やかな美しさに心ひかれた。ところがその冬の或る夜、鉄風と諏訪の結婚披露が東京会館で催された。プロデューサーの鹿地、鉄風の家に同居している須賀輪、それに突然兄妹になってしまった昌充、美[イ予]、麻納達に見送られて、二人は新婚旅行に出発した。鉄風、諏訪夫妻は須賀輪が美[イ予]と麻納のどららを結婚の相手に選ぶか興味をもっていたが、気が気でない昌充は或日須賀輪に駈け引きを試みる。ところが麻納は美[イ予]が須賀輪を好きなんだとスッパ抜いた。しかし須賀輪の意中は諏訪にあった。しかも昌充の本心を知った美[イ予]は、昌充が好きだと言い出し、この華々しき一族の愛情の波は益々複雑にもつれてゆき、「須賀輪さんが結婚しない理由は私だって……」という諏訪の言葉に、遂に鉄風はブッ倒れ、一同は茫然とする。やっと一本立の監督になったばかりの須賀輪は「僕は凡ゆる事を常識で処理出来る人間になりたいと必死だったんですよ」と言い残すと、淋しげにこの華々しき一族のサロンを去って行った。じっと見送る麻納も美[イ予]も、そして諏訪までもが何故か淋しげであった。

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