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悪党(1965)

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  • 平均評点

    69.5点(31人)

  • 観たひと

    47

  • 観たいひと

    5

  • レビューの数

    9

基本情報

ジャンル 戦争
製作国 日本
製作年 1965
公開年月日 1965/11/21
上映時間 119分
製作会社 東京映画=近代映画協会
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督新藤兼人 
脚色新藤兼人 
原作谷崎潤一郎 
製作絲屋寿雄 
能登節雄 
湊保 
桑原一雄 
撮影黒田清巳 
美術丸茂孝 
音楽林光 
録音大橋鉄矢 
照明岡本健一 
編集榎寿雄 
スチル篠田繁夫 

キャスト

出演小沢栄太郎 師直
岸田今日子 顔世
乙羽信子 侍従
木村功 塩冶判官
殿山泰司 山城守宗村
加地健太郎 六郎
清水絃治 八幡三郎
大木正司 木村源三
森幹太 桃井播磨守
江角英明 大平出雲守
原田清人 山名伊豆守
高橋幸治 薬師寺次郎左衛門
宇野重吉 兼好法師
和沢昌治 覚一検校
川口敦子 女房1
藤原赫子 女房2
松田恭子 女房3
武川八重子 女房4
小野久子 女房5
宮島由巳子 女房6
吉田志津子 女房7
白川光恵 女童
深沢英子 腰元1
常盤公子 腰元2
尾鼻隆 師直方の武将
宮田勝 乞食1
中村門 乞食2

解説

谷崎潤一郎の戯曲“顔世”より「鬼婆」の新藤兼人が脚色・監督した戦乱もの。撮影もコンビの黒田清巳。

あらすじ

十四世紀、南北朝の動乱期、高師直が、足利将軍家の執事として一世の権威を誇っていたころのこと。ある日師直は、侍従から、今は田舎武士、塩冶判官高貞の妻となっている絶世の美女顔世の話を聞き、すっかり恋の病におちいって、早速侍従に顔世との間をとりもつように命じた。さらに師直は、自ら高貞の館にしのびこみ湯あみする顔世のあで姿を見て恍惚となった。これを境に師直の顔世への欲望は絶ちがたくなり、兼好法師に恋文を代筆させて顔世に届けた。しかし顔世の返事はなかった。師直はさらに二度目の恋文を顔世に送った。ところが、これが発覚し、塩冶一族は思案にくれてしまった。今を時めく執政の実力者の願いを無下に拒んでは、塩冶一門にどんな災難がふりかかるかわからないのだ。そんなある夜侍従が顔世のもとに忍びこみ、師直を慰めてくれるよう懇願した。顔世はしかたなく、師直の、道ならぬ恋を戒めた返書を師直のもとにとどけた。即座に師直は塩冶判官に、即刻出雲へ帰り北国黒丸を討伐せよという命令を下した。高貞の出征中に、力ずくでも顔世をわがものにしようというのだ。だが真から顔世を愛する高貞は、何とかこの運命を打開しようと決心した。そんな折も折、事態の険悪になるのを恐れた侍従が再び、判官の館にしのびこみ、愛する夫のためにかたくなに師直の願いを拒みつづける顔世をそそのかした。が、これを一部始終盗み聴いていた高貞は、侍従を捕えて縄をかけ今一度顔世の愛をたしかめた。やがて意を決した高貞は、叔父山城守宗村の助力で顔世をともなって出陣した。しかし、これを不服とする師直は、高貞に謀叛の下心ありと進言して、追手をさしむけた。やがて幕命による塩冶判官追討の大軍がくだされ、今はこれまでと覚悟を決めた高貞と顔世は最後の別れに侍従を前にして激しい抱擁をかわした。高貞は再び潮のような討伐隊に向って出陣し、顔世は宗村の力をかりて自決した。待ちわびる師直の前に顔世の首がおかれた。その時半狂乱になって引きすえられていた侍従が口を開いた「百万の軍勢で攻めようとも人の魂はとれませぬな」と。うろたえる師直の姿を、すべてを拒否し愛に生きた顔世の首が静かに見つめているようであった。

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