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肉体の門(1964)

  • にくたいのもん
  • Gate of Flesh
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  • 平均評点

    69.0点(141人)

  • 観たひと

    228

  • 観たいひと

    15

  • レビューの数

    26

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1964
公開年月日 1964/5/31
上映時間 90分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督鈴木清順 
脚色棚田吾郎 
原作田村泰次郎 
企画岩井金男 
撮影峰重義 
美術木村威夫 
音楽山本直純 
録音米津次男 
照明河野愛三 
編集鈴木晄 
スチール目黒祐司 

キャスト

出演河西都子 小政のせん
野川由美子 ボルネオ・マヤ
松尾嘉代 ジープのお美乃
石井富子 ふうてんお六
富永美沙子 町子
宍戸錠 伊吹新太郎
玉川伊佐男 彫留
和田浩治 阿部
野呂圭介 石井
江角英明 小笠原
緒方葉子 洋パンの女
横田陽子 洋パンの女
中庸子 夜の女
長弘 イモ屋
チコ・ローランド 黒人牧師

解説

田村泰次郎の同名小説を「潮騒(1964)」の棚田吾郎が脚色「花と怒涛」の鈴木清順が監督した風俗ドラマ。撮影は「仲間たち」の峰重義。

あらすじ

敗戦に虚脱し、疲れきった男たちの間に、毒々しい悪夢の花を咲かせる女たち。十七歳のマヤが、関東小政のおせんのグループに仲間入りしたのも、たった一人の兄をボルネオで亡くし、外国兵に肌を奪われてからだ。焼ビルの地下には、ジープのお美乃、ふうてんお六、町子と、皆暗い過去を背負った女たちがたむろしていた。今日も闇市では、仲間の掟を破った夜の女が、激しいリンチをうけていた。彼女らの中には、よその女に縄張りを荒させない、ただで男と寝ないという掟が生きていた。一方関東小政の刺青をもつ、おせんは、進駐軍の兵隊を半殺しにした復員姿の新太郎を助けた。すさんだ生活をしていても、小政たちもやはり女だ。たくましい男を見て、彼女らの中に愛に、似た感情が湧いて来た。そんな時、町子が小笠原というなじみの客と、結婚を約束して代償なしに身体を与えていることがバレてしまった。怒り狂った小政、マヤらは、地下室に町子を宙吊りにすると、リンチを加えた。途中、新太郎にさえぎられたものの、すさまじいリンチは、マヤの身体に忘れていた女の生理をよみがえらせた。そして新太郎に強烈にひきつけられていった。一方新太郎は、進駐軍のペニシリンをもっていた。小政の口ききで新太郎は阿部と兄貴分の石井にそれを売り、莫大なお金を受けとった。祝い酒に酔った新太郎は、焼跡に絡がれた牛を地下室にひっぱって来ると久しぶりの牛肉にありつき乱痴気さわぎがつづいた。飲み食い、ひもじさから解放されたマヤは、新太郎を廃船につれこむと、愛撫を求めた。彼も激情にかられ、マヤを抱くと、「新しい生活へのスタートをきろうと約束した」しかし、かげでこれを聞いた小政は、マヤに激しいリンチを加えるのだった。けれど、希望に満ちたマヤの瞳は美しかった。一方、新太郎は小政に、ペニシリンがインチキだと密告され、石井らの一団とMP、警官に追われた。新太郎は必死に逃げたが、MPの弾丸が容赦なく新太郎の身体に食いこんでいった。何も知らないマヤは新太郎の約束の場所に急いでゆくのだった。

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