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どろ犬

  • どろいぬ
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  • 平均評点

    69.7点(32人)

  • 観たひと

    45

  • 観たいひと

    7

  • レビューの数

    15

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1964
公開年月日 1964/4/18
上映時間 92分
製作会社 東映東京
配給 東映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督佐伯孚治 
脚色池田一朗 
原作結城昌治 
企画大賀義文 
撮影飯村雅彦 
美術中村修一郎 
音楽佐藤勝 
録音鳥巣隆 
照明桑名史郎 
編集長沢嘉樹 
スチル丸川忠士 

キャスト

出演大木実 菅井部長刑事
高城裕二 安田刑事
神田隆 松田署長
殿山泰司 大沢課長
高橋昌也 森戸係長
織田政雄 腰木刑事
井川比佐志 徳持刑事
大村文武 瀬尾刑事
亀石征一郎 阿部刑事
西村晃 山口
田中邦衛 千葉
室田日出男 富田
春日俊二 川上弁護士
不忍郷子 小田切茂子
原知佐子 宮坂千代
中山昭二 野見山収

解説

結城昌治の原作『夜の終る時』を「成熟する季節」の池田一朗が脚色、新人佐伯孚治が監督した刑事もの。撮影は「五番町夕霧楼(1963)」の飯村雅彦。

あらすじ

鬼刑事と異名を持つ菅井は、宮坂を恐喝罪で逮捕したのを機に、その情婦千代と面識を重ね情慾に溺れていった。赤座組代貸の山口はこの事実を握り、菅井の前で悠然と悪事を働いていた。しかも、山口がユスった金の半分は千代の手を通して菅井の懐に入っていた。菅井は泥沼に落ちこむ自分を意識しながらも、山口逮捕を恐れていた。一方徳持刑事は、自分が山口と同郷であることから、情報を流している者と疑いをかけられていた。どうにかして、自分の手で山口をと思った徳持は、単独で山口の隠れ場所大平ホテルに行きそこで菅井の姿を見て不審をもった。が一瞬速く、菅井の手は、徳持の首をしめていた。その日菅井と組んで捜査を続けていた安田は、菅井の遅くなるという電話を受け取った。しかし菅井は今日保野に行った筈だ、電話のアナウンスは保野ではなかった。安田の心に不審感が広がった。山口の弟分千葉の口から逮捕された山口は全ての尋問に否認しつづけていた。すべて菅井の入れ知恵だ。しかし、その山口は千葉のもって来たコカコーラを飲んで毒死した。そして、千葉もまた絞殺体となっていた。コカコーラに混入された劇薬スポコラミンは、先に自殺した看護婦が使ったものと同一であり、しかも、署の保管室から消えていた。安田はすぐにあの日の菅井の挙動をさぐった。電話から聞えた駅の名前は徳持が殺されたホテルのある所だ!安田は三つの殺人が全部菅井の犯行であるという点までつきとめて驚愕した。千代との生活に溺れた菅井は、良心の苛責に耐えられず、逃亡生活へと入っていった。旅行に喜ぶ千代と席を同じくした菅井は、刑事の追跡に会い手錠のまま、デッキから身を躍らせた。菅井の頭に去来したのは、山口のあの人を射抜く鋭い目であった。

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