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女の一生(1962)

  • おんなのいっしょう
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  • 平均評点

    74.4点(29人)

  • 観たひと

    52

  • 観たいひと

    10

  • レビューの数

    6

基本情報

ジャンル 文芸 / ドラマ
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962/11/18
上映時間 93分
製作会社 大映東京
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督増村保造 
脚色八住利雄 
原作森本薫 
企画米田治 
藤井浩明 
製作永田雅一 
撮影中川芳久 
音楽池野成 
録音渡辺利一 
照明渡辺長治 
スチル薫森良民 

キャスト

出演京マチ子 布引けい
東山千栄子 堤しず
高橋昌也 堤伸太郎
田宮二郎 堤栄二
浦路洋子 堤総子
三木裕子 堤ふみ
小沢栄太郎 堤章介
叶順子 堤知栄
小山内淳 野村精三
伊東光一 猪瀬
浜村純 三次
村田扶実子 おくら
池上多加子 延子
竹里光子 女中咲
響令子 女中みつ
三浦友子 女中清
原田玄 刑事A
早川雄三 刑事B
飛田喜佐夫 御用聞き
町田博子 栄二の妻
仲村隆 留学生宋
山中雄司 留学生孫
清水将夫 吉江大作博士
守田学 陸軍少佐
夏木章 陸軍大尉
杉田康 松永

解説

森本薫原作から「忠臣蔵 花の巻・雪の巻」の八住利雄が脚色、「黒の試走車」の増村保造が監督した文芸もの。撮影もコンビの中川芳久。

あらすじ

◇明治三十八年。旅順開城の祝勝気分に酔う提灯行列が東京の町を埋めていた。そんな夜、布引けいは堤家の一員になった。十六歳のけいは両親を失い叔父夫婦に引きとられたが追い出され、路頭に迷い、堤家の賑やかさに魅かれて木戸口をくぐってしまったのだ。そして、女主人しずに懇々とさとされたが、彼女には帰る家がなかった。そんなけいを救ってくれたのは次男栄二だった。しずはこの薄幸な少女を引き取ることにした。けいは日増しに美しく成長していった。ある日、しずはけいを一室に呼んで、もし堤家に恩を感じてるなら、長男伸太郎の妻になってくれるよう命令的口調で言った。その夜、けいは栄二への愛のかたみである櫛を泣きながら折った。明治は大正になり、しずは死んだ。伸太郎とけいの間には知栄という女の子が生まれた。栄二は大陸へ出奔していた。けいの働きは増々目覚ましくなり、彼女の機敏で大胆な商才は堤洋行を強大なものにしていった。が、けいの涙を知っているのは章介だけだった。◇昭和二年。知栄は立派に成長したが夫婦間は破局に近づいていた。間もなく伸太郎は別居し、知栄もけいにかくれて父母の家を往復するようになった。そんな堤家にひょっこり栄二が帰ってきた。そして、左翼運動を煽動した罪で栄二が逮補された時、けいは冷然と見送った。知栄は母の冷たさを非難し父の許に去った。それから数年後、けいは知栄が松永という音楽家と結婚したことを聞いた。太平洋戦争が激しくなった。その頃、老けこんだ伸太郎が訪ねてきた。松永が出征した後に残された知栄とその子供の世話を頼みにきたのだ。けいは喜んで承諾した。が、その瞬間こそ夫婦としての最後だった。伸太郎は突然の発作で死んでいった。◇昭和二十年。東京は焼野原と化し、営々と築き上げた堤家も灰燼と帰した。その焼跡の壕舎の中でけいは終戦を迎えた。その時、栄二が牢獄から帰ってきた。暮れゆく堤家の焼跡に立つけいと栄二の胸中には様様な想いが去来し、二人はいつまでも立ちつくすのだった--。

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1962年12月下旬号

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