都会の生活を生き抜く一人の青年を描いたドラマ。「白夜(1957)」のルキノ・ヴィスコンティが監督した。ヴィスコンティとヴァスコ・プラトリーニとスーゾ・チェッキ・ダミーコの原案をヴィスコンティ、ダミーコ、パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ、マッシモ・フランチオーザとエンリコ・メディオーリの五人が共同で脚色、撮影は「戦争 はだかの兵隊」のジュゼッペ・ロトゥンノ、音楽を「全艦船を撃沈せよ」のニーノ・ロータが担当。主題歌“若者のすべて”ほか数曲の流行歌が紹介される。出演は「太陽がいっぱい」のアラン・ドロン、「街の中の地獄」のレナート・サルヴァトーリ、「フランス女性と恋愛」(離婚)のアニー・ジラルド、「刑事」のクラウディア・カルディナーレ、ほかにカティーナ・パクシー、ロジェ・アナン、パオロ・ストッパら。製作ゴッフレード・ロンバルド。なお、この作品は一九六〇年度ヴェニス映画祭で審査員特別賞を受賞した。2016年12月24日より『ルキーノ・ヴィスコンティ生誕110年 没後40年メモリアル-イタリア・ネオレアリズモの軌跡-』としてデジタル完全修復版を上映(配給:アーク・フィルムズ、スターキャット)。