男の子の名前はみんなパトリックっていうの

おとこのこのなまえはみんなぱとりっくっていうの|Charlotte et Véronique ou Tous les garçons s'appellent Patrick|All the Boys Are Called Patrick

男の子の名前はみんなパトリックっていうの

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レビューの数

2

平均評点

70.8(20人)

観たひと

38

観たいひと

8

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル ドラマ
製作国 フランス
製作年 1959
公開年月日 未公開
上映時間 21分
製作会社 Les Films de la Pléiade
配給
レイティング 不明
カラー モノクロ
アスペクト比 不明
上映フォーマット 不明
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

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2009年

2015/02/25

85点

購入/DVD 


可愛くて洒落ている

トリュフォーと共同監督した『水の話』に続くゴダールの劇映画(短編)の第2作目。『ラ・ガゼット・デュ・シネマ』誌を編集するエリック・ロメールが脚本を書き、当時同誌に執筆していた映画青年ゴダールが演出した作品。撮影はパリ市内で行われました。

ナンパ上手な男の子パトリックを巡る女の子たちの、とても可愛い物語です。エリック・ロメールが脚本を書いているだけあって、何気ない軽いおしゃべりの中に若い男女の飾らない日常性が見えてくる洒落た味わいの短編映画。コロコロ転がるような可愛いピアノ曲に乗って、パトリックと女の子たちが動きまわる演出にゴダールのセンスのよさが光っていました。

シャルロットとヴェロニックは、パリのアパルトマンをシェアする女学生。ふたりはある広場で待ち合わせをする。先に着いたシャルロットは、パトリックという青年にナンパされ、デートの約束をする。シャルロットがいなくなったところにヴェロニックが着くと、同じくパトリックが近づいてきて、おなじ会話をし、翌々日に会う約束をする。部屋に戻って、シャルロットもヴェロニックも、それぞれの「パトリック」のことを自慢する。次の日ふたりは街で一緒に、別の女性とイチャイチャしているパトリックを目撃し、ふたりがデーとの約束をしたのは同じパトリックだということもわかってしまった…。ちゃんちゃん(笑)

まぁ、こんなたわいないお話です。でも、等身大でありながら軽くて可愛くて小洒落たこの雰囲気は、誰にでも出せるものではありません。まさにロメール×ゴダール・マジックという感じがしました。ゴダールってとてもセンスがいいですよね。それはこの先どんな映画を撮っても失われることのない生来のものだと私は思います。

そうそう、パトリックがシャルロットを口説くとき、シャルロットが返事をしないのに業を煮やしたパトリックは、もしかしたら君、英国人?ドイツ人?スウェーデン人?と聞いていくのですが、最後には「もしかして日本人?クロサワ~、ミゾグチ~?」と言い出すのです(笑)。ヌーヴェル・ヴァーグでミゾグチ人気は有名ですが、クロサワも登場したので何となく嬉しかったです。

2009/08/01

2014/01/11

70点

その他 
字幕


ゴダールが名声を得る前の作品ということで特別な味わいがある。