天国と地獄

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天国と地獄

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レビューの数

54

平均評点

86.5(360人)

観たひと

740

観たいひと

112

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 日本
製作年 1963
公開年月日 1963/3/1
上映時間 143分
製作会社 東宝=黒澤プロダクション
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 4chステレオ

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督黒澤明 
脚色小国英雄 
菊島隆三 
久板栄二郎 
黒澤明 
原作エド・マクベイン 
製作田中友幸 
菊島隆三 
撮影中井朝一 
斎藤孝雄 
美術村木与四郎 
小道具野島秋雄 
音楽佐藤勝 
録音矢野口文雄 
整音下永尚 
音響効果三縄一郎 
照明森弘充 
衣裳鈴木身幸 
製作担当者根津博 
チーフ助監督森谷司郎 
記録野上照代 
スチル副田正男 
特殊機械大隅銀造 
撮影助手原一民 
編集助手兼子玲子 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演三船敏郎 権藤金吾
香川京子 権藤伶子
江木俊夫 権藤純
佐田豊 青木
島津雅彦 青木進一
仲代達矢 戸倉警部
石山健二郎 田口部長刑事
木村功 荒井刑事
加藤武 中尾刑事
三橋達也 河西
伊藤雄之助 馬場専務
中村伸郎 石丸重役
田崎潤 神谷重役
志村喬 捜査本部長
藤田進 捜査一課長
土屋嘉男 村田刑事
三井弘次 新聞記者A
千秋実 新聞記者B
北村和夫 新聞記者C
東野英治郎 年配の工員
藤原釜足 病院の火夫
沢村いき雄 横浜駅の乗務員
山崎努 竹内銀次郎
山茶花究 債権者A
西村晃 債権者B
清水将夫 刑務所長
清水耕次 魚市場の事務員
熊倉一雄 魚市場の事務員(声)
清水元 内科医長
名古屋章 山本刑事
浜村純 債権者
織田政雄 税務署執行吏
西村晃 債権者
田島義文 看守長
宇南山宏 島田刑事
牧野義介 高橋刑事
近藤準 刑事
鈴木智 小池刑事
大村千吉 病院の外来患者
加藤和夫 鑑識課員
沢村いき雄 横浜駅の乗務員
菅井きん 麻薬患者
富田恵子 麻薬患者・殺される女
小野田功 麻薬患者
田口精一 中村刑事
松下猛夫 税務署執行吏
山本清 上野刑事
伊藤実 刑事
鈴木治夫 刑事
大滝秀治 新聞記者

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

エド・マクベイン原作“キングの身代金”を「椿三十郎」の小国英雄、菊島隆三、久板栄二郎、黒澤明が共同で脚色、黒澤明が監督した刑事もの。撮影は「娘と私」の中井朝一と「ニッポン無責任時代」の斎藤孝雄。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ナショナル・シューズの権藤専務は、大変な事件に巻込まれてしまった。明日まで五千万円を大阪に送らないと、次期総会で立場が危くなるというのに、息子の純と間違えて運転手の息子進一を連れていってしまった誘拐犯人から、三千万円をよこさないと進一を殺すという電話があったからだ。苦境に立った権藤は結局金を出すことになった。権藤邸に張りこんだ戸倉警部達は権藤の立場を知って犯人に憎しみを持った。金を渡す場所。それは、明日の第二こだまに乗れということだった。犯人は戸倉警部達を嘲笑するかのごとく、巧みに金を奪って逃げた。進一は無事にもどった。権藤は会社を追われ、債権者が殺到した。青木は進一の書いた絵から、監禁された場所を江の島附近と知って、進一を車に乗せて江の島へ毎日でかけていった。田口部長と荒井刑事は、犯人が乗り捨てた盗難車から、やはり江の島の魚市場附近という鑑識の報告から江の島にとんだ。そこで青木と合流した二人は、進一の言葉から、ついにその場所を探り出した。その家には男と女が死んでいた。麻薬によるショック死だ。一方、戸倉警部は、ある病院の焼却煙突から牡丹色の煙があがるのをみて現場に急行した。金を入れた鞄には、水に沈めた場合と、燃やした場合の特殊装置がなされていたのだ。燃やすと牡丹色の煙が出る。その鞄を燃やした男はインターンの竹内銀次郎とわかった。また共犯者男女ともかつてこの病院で診察をうけており、そのカルテは竹内が書いていた。今竹内をあげても、共犯者殺人の証拠はむずかしい。戸倉警部は、二人の男女が持っていた二百五十万の札が、藤沢方面に現われたと新聞に発表する一方、竹内には、二人が死んでいた部屋の便箋の一番上の一枚に、ボールペンで書きなぐった後を復元した、「ヤクをくれヤクをくれなければ……」という手紙を巧妙に渡して、腰越の家に罠を張って待った。そして、竹内には十人からの刑事が尾行についた。竹内は横浜で麻薬を買った。肺水腫に犯された二人が麻薬純度九〇%のヘロインをうって死なないはずがない。竹内はそのヘロインを今度は、伊勢崎町の麻薬中毒者にあたえてためそうというのである。果して一グラム包〇・三%を常用している中毒者は忽ちにしてショック死した。彼は薬の効果を確かめてから、二人の男女中毒者をおいておいた腰越の別荘に走った。そこには、すでに戸倉警部の一行が、ずっとアミを張って待っているのだ。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2007年11月上旬特別号

見逃してはいけない@スカパー!:『露木茂の「ニュース映画で見る昭和」』「天国と地獄」「縛り首の木」

1983年11月上旬号

特別企画 [黒澤明の全貌]によせて 第1回 私の黒澤映画:「天国と地獄」

1963年4月上旬春の特別号

日本映画批評:天国と地獄

日本映画紹介:天国と地獄

1963年3月下旬号

「天国と地獄」・黒沢明の世界:

1963年3月上旬増大号

2大シナリオ特集:天国と地獄 黒沢明監督(東宝映画)

1962年12月上旬号

新作グラビア:天国と地獄

1962年11月上旬号

秋の日本映画の大作探訪:「天国と地獄」と黒沢明

1962年9月上旬号

旬報万年筆:黒沢映画「天国と地獄」スタート

2016/09/23

2016/09/23

80点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


見事な包囲網

会社の経営権を握るための資金を、息子と間違えて誘拐された運転手の子供のために差し出す男権藤金吾(三船敏郎)。仕事のために使うべきか、運転手のために使うべきか、その葛藤がすさまじいが、結局は人道的な道を選ぶ。
誘拐犯(山崎努)は巧妙に金の受け渡しを工夫し、捜査員たちを混乱させる。そのアイデアがすごい。ここまでが1時間で、これからあとは誘拐犯の素顔と捜査員の捜査の進め方に焦点が移る。電車の音とか子供の書いた絵とか何気ないものから手がかりを紡いで行く捜査の手順はすごい。
またカバンに仕掛けた燃やすと色を出す薬剤が燃える時、白黒映画なのにそこだけピンポイントで着色をした効果もすごい。
捜査主任の戸倉警部(仲代達也)の権藤への同情と犯人への憎しみは並々ならぬものがあり、犯人の殺人まで立証してしまう辺りは見所。特に捜査員の尾行が巧妙に行われるさまは感心してみていた。
サスペンス映画としては最上等かもしれない。

1991/07/12

2016/09/23

85点

レンタル 


仲代の怪しさと菅井きん

レンタルビデオで観た。

仲代建矢の爬虫類系の顔つきが胡散臭くて、身代金を奪われた三船敏郎のためにもうんぬん言ったり、犯人憎悪を露わにしたりするんだが、どうも怪しい。実は仲代が主犯であったという驚愕のどんでん返しがあるんじゃないかと初めて観たときは思ったんだけどそれはなかったね。

そんな仲代達矢に過剰な正論を言わせるところがキャスティングの妙なのかも。

フジテレビの黒澤明監督作品の連続放送で観て以来、何回も観た映画。

日本名作映画の特集で上映があったさいに、ヤク中毒に取り囲まれる山崎努の場面で、ヤク中毒役のエキストラに菅井きんがいたところで笑いが起きました。「必殺仕事人」の中村主水の姑役で注目された後の上映だったので、私も笑いました。

2013/10/18

2016/09/02

60点

レンタル/千葉県/TSUTAYA/TSUTAYA  柏店/DVD 


1963年 「酔いどれ天使」「羅生門」「生きる」「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」「乱」「夢」「八月の狂詩曲」の黒澤明監督作品 とある誘拐事件。前半、拝金主義日本を問い、良心を揺さぶる、素晴らしい展開なのに、後半ではそれが続かない。。。いや~、これでは傑作とは言いにくい。原作をアメリカに求めたのが敗因か?クロサワは初期のをまた見返してみたいと思います。

2016/06/14

2016/06/14

88点

レンタル/茨城県/TSUTAYA/TSUTAYA 神立店/DVD 


当時の警察の人情の厚さに感動。被害者の名誉まで考えて捜査する姿勢に涙…

2016/04/30

2016/05/03

99点

レンタル/愛知県/ゲオ/ゲオ千種駅南店/DVD 


批判は甘んじて受ける

ネタバレ

どうも黒澤明監督の思考には正義を過大に増強させる傾向があるようで、この映画の批評で確か佐藤忠男さんが、戸倉警部が犯人の竹内を「このような犯人は極刑に値する。」と断罪するのは行き過ぎだと何かに書いてました。極刑に値する根拠として、権藤さんが借金して作った身代金の3000万円を比較して、「権藤さんは死んだも同然だ。」とまで肩入れしているというのである。
ここは判断が揺れるところではある。警察は犯人を捕まえるのが仕事であって、刑罰を与えるのが仕事ではない。
しかしである。確かに批判は甘んじて受けるが、この映画ではラストシーンで黒澤明監督はこれらの批判を一気に打ち返している。
このシーンのあとに、権藤さんと戸倉警部が刑務所の廊下を歩くシーンがあったようだが、権藤さんと竹内の対面シーンで演じた山崎努の演技があまりにも素晴らしくて、黒澤明監督はこのシーンをエンディングにしたようだ。このシーンが雄弁に語るのは、貧困という問題提起だろう。ほぼ全編、金持ちの権藤さんの視線で描かれたこの映画は、しかし権藤さんが職人からのたたき上げで築き上げた身分であることを示しつつ、それでもインターンの身で貧しさから逃れられない現実を示している。このラストは必ずしもハッピーエンドな映画ではないことを物語る。

2016/04/27

80点

選択しない 


飽きないミステリー映画