久しぶりに再見。今回は女房と一緒に見る。
とにかく綿密に練られた脚本が素晴らしい。子供を間違えて誘拐するというトラブル、他人の子の為に金を工面する重役の苦悩、警察の覆面捜査、そして金の受け渡しのトリックと息つく暇なく物語が展開する。後半は、警察が綿密な捜査で徐々に犯人を追い詰めていく。当然、観客は犯人を知っているのだが、そこに至る道筋をロジックで積み上げる緻密さが素晴らしい。最初から最後まで隙なく組み立てられた構成に舌を巻く。もちろん、畳みかけるような演出も素晴らしい。犯罪映画の傑作だと何度見ても思う。
俳優陣も豪華そのもの。しっかりした俳優が脇を固める豪華さにしびれる。
記者を集めての発表。前列には北村和夫、三井弘次、千秋実がいるが、その後ろに大滝秀治、梅野泰晴がいる。麻薬街、常田富士夫が歩き、菅井きんが食ってかかる。