天国と地獄

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天国と地獄

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レビューの数

155

平均評点

85.3(870人)

観たひと

1303

観たいひと

143

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル サスペンス・ミステリー
製作国 日本
製作年 1963
公開年月日 1963/3/1
上映時間 143分
製作会社 東宝=黒澤プロダクション
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー モノクロ/シネスコ
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声 4chステレオ

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督黒澤明 
脚色小国英雄 
菊島隆三 
久板栄二郎 
黒澤明 
原作エド・マクベイン 
製作田中友幸 
菊島隆三 
撮影中井朝一 
斎藤孝雄 
美術村木与四郎 
小道具野島秋雄 
音楽佐藤勝 
録音矢野口文雄 
整音下永尚 
音響効果三縄一郎 
照明森弘充 
衣裳鈴木身幸 
製作担当者根津博 
チーフ助監督森谷司郎 
記録野上照代 
スチル副田正男 
特殊機械大隅銀造 
撮影助手原一民 
編集助手兼子玲子 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演三船敏郎 権藤金吾
香川京子 権藤伶子
江木俊夫 権藤純
佐田豊 青木
島津雅彦 青木進一
仲代達矢 戸倉警部
石山健二郎 田口部長刑事
木村功 荒井刑事
加藤武 中尾刑事
三橋達也 河西
伊藤雄之助 馬場専務
中村伸郎 石丸重役
田崎潤 神谷重役
志村喬 捜査本部長
藤田進 捜査一課長
土屋嘉男 村田刑事
三井弘次 新聞記者A
千秋実 新聞記者B
北村和夫 新聞記者C
東野英治郎 年配の工員
藤原釜足 病院の火夫
沢村いき雄 横浜駅の乗務員
山崎努 竹内銀次郎
山茶花究 債権者A
西村晃 債権者B
清水将夫 刑務所長
清水耕次 魚市場の事務員
熊倉一雄 魚市場の事務員(声)
清水元 内科医長
名古屋章 山本刑事
浜村純 債権者
織田政雄 税務署執行吏
西村晃 債権者
田島義文 看守長
宇南山宏 島田刑事
牧野義介 高橋刑事
近藤準 刑事
鈴木智 小池刑事
大村千吉 病院の外来患者
加藤和夫 鑑識課員
菅井きん 麻薬患者
富田恵子 麻薬患者・殺される女
小野田功 麻薬患者
田口精一 中村刑事
松下猛夫 税務署執行吏
山本清 上野刑事
伊藤実 刑事
鈴木治夫 刑事
大滝秀治 新聞記者

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

エド・マクベイン原作“キングの身代金”を「椿三十郎」の小国英雄、菊島隆三、久板栄二郎、黒澤明が共同で脚色、黒澤明が監督した刑事もの。撮影は「娘と私」の中井朝一と「ニッポン無責任時代」の斎藤孝雄。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

ナショナル・シューズの権藤専務は、大変な事件に巻込まれてしまった。明日まで五千万円を大阪に送らないと、次期総会で立場が危くなるというのに、息子の純と間違えて運転手の息子進一を連れていってしまった誘拐犯人から、三千万円をよこさないと進一を殺すという電話があったからだ。苦境に立った権藤は結局金を出すことになった。権藤邸に張りこんだ戸倉警部達は権藤の立場を知って犯人に憎しみを持った。金を渡す場所。それは、明日の第二こだまに乗れということだった。犯人は戸倉警部達を嘲笑するかのごとく、巧みに金を奪って逃げた。進一は無事にもどった。権藤は会社を追われ、債権者が殺到した。青木は進一の書いた絵から、監禁された場所を江の島附近と知って、進一を車に乗せて江の島へ毎日でかけていった。田口部長と荒井刑事は、犯人が乗り捨てた盗難車から、やはり江の島の魚市場附近という鑑識の報告から江の島にとんだ。そこで青木と合流した二人は、進一の言葉から、ついにその場所を探り出した。その家には男と女が死んでいた。麻薬によるショック死だ。一方、戸倉警部は、ある病院の焼却煙突から牡丹色の煙があがるのをみて現場に急行した。金を入れた鞄には、水に沈めた場合と、燃やした場合の特殊装置がなされていたのだ。燃やすと牡丹色の煙が出る。その鞄を燃やした男はインターンの竹内銀次郎とわかった。また共犯者男女ともかつてこの病院で診察をうけており、そのカルテは竹内が書いていた。今竹内をあげても、共犯者殺人の証拠はむずかしい。戸倉警部は、二人の男女が持っていた二百五十万の札が、藤沢方面に現われたと新聞に発表する一方、竹内には、二人が死んでいた部屋の便箋の一番上の一枚に、ボールペンで書きなぐった後を復元した、「ヤクをくれヤクをくれなければ……」という手紙を巧妙に渡して、腰越の家に罠を張って待った。そして、竹内には十人からの刑事が尾行についた。竹内は横浜で麻薬を買った。肺水腫に犯された二人が麻薬純度九〇%のヘロインをうって死なないはずがない。竹内はそのヘロインを今度は、伊勢崎町の麻薬中毒者にあたえてためそうというのである。果して一グラム包〇・三%を常用している中毒者は忽ちにしてショック死した。彼は薬の効果を確かめてから、二人の男女中毒者をおいておいた腰越の別荘に走った。そこには、すでに戸倉警部の一行が、ずっとアミを張って待っているのだ。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

2017年11月上旬特別号

野上照代に訊く黒澤映画 「天国と地獄」後篇:インタビュー 野上照代

2007年11月上旬特別号

見逃してはいけない@スカパー!:『露木茂の「ニュース映画で見る昭和」』「天国と地獄」「縛り首の木」

1983年11月上旬号

特別企画 [黒澤明の全貌]によせて 第1回 私の黒澤映画:「天国と地獄」

1963年4月上旬春の特別号

日本映画批評:天国と地獄

日本映画紹介:天国と地獄

1963年3月下旬号

「天国と地獄」・黒沢明の世界:

1963年3月上旬増大号

2大シナリオ特集:天国と地獄 黒沢明監督(東宝映画)

1962年12月上旬号

新作グラビア:天国と地獄

1962年11月上旬号

秋の日本映画の大作探訪:「天国と地獄」と黒沢明

1962年9月上旬号

旬報万年筆:黒沢映画「天国と地獄」スタート

2026/02/03

2026/02/12

90点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


やはり名作

BSで放送されたので3度目の鑑賞。
天国は権藤(三船敏郎)の住む邸宅がある高台(浅間台、天の近い)、地獄は竹内(山﨑務)の住むじめじめした長屋(浅間町の帷子川沿い)。
エド・マクベインと言う外国ベースの推理をベースですが、これを全く違う日本に置き換えた脚本の妙に尽きる。
警察陣のきめの細かい捜査が抜群に臨場感を生んでいる。
今回は刑事役の仲代達矢さんに注目して鑑賞した。
キネマ旬報2月号は仲代達矢さんの追悼記事が多かったがその中で、本映画に関して野上照代さんの記事「捜査本部で新聞記者を相手に捜査状況を延々と話すシーンでは台本8ページ文をNGなしで演じたのはやはり舞台で鍛えた方」と。(しかし編集でカットを割られていたと笑い)
ご冥福を!

2026/02/04

2026/02/04

90点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


何回見ても面白い。前半は、権藤(三船敏郎)と会社の面々、それに誘拐がからんで見どころ満載。後半は竹内銀次郎(山﨑努)が1960年代の横浜をあちこち歩き回り、若い山崎努がとにかくかっこ良くて、こちらも興味深く見られる。
それにしてもせっかく苦労した末、医者の卵までになった身分で、あのような動機で罪を犯し死刑にまでなるとは。
裕福な権藤も実はたたき上げで、破産した後もまた一からやり直すという男気。対照的な2人がとても印象的。

2026/02/03

2026/02/03

93点

テレビ/無料放送/NHK BSプレミアム 


また観た

サスペンスとしても人間ドラマとしても超一級作品。観始めると最後まで観てしまう。

2025/12/02

2025/12/02

84点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 

めちゃくちゃ見やすい
特に権藤邸のシーン、登場人物がたくさん出てくるけど引きのショットで撮られてて、誰が何をしているのか分かりやすかった

テンポ感もいいのかな、捜査会議のシーンもすごい分かりやすかった

権藤邸での電話越しでの犯人とのやり取り⇒刑事たちの捜査⇒ラスト収監された犯人との退治
振り返るとこれくらいスッキリした構成だった
無駄なものが削ぎ落とされてるというか…ヒッチコックみたいなスリリングさも感じたけどモノクロだから、かもしれない

何が天国で何が地獄なのか?何故犯人は誘拐事件を起こしたのか?全てが明らかになるラストが良かった 逆に現代でありそうでリアルに感じた

そこカラーになるんだ

2025/08/06

2025/08/06

95点

VOD/U-NEXT/レンタル/テレビ 


『昭和40年生まれの映画レヴィー室』(YouTube)を聴きながらの再見。
やっぱ傑作。

2014/12/02

2025/06/21

80点

映画館/大阪府/シネヌーヴォ 


再見。前半は誘拐された子どもの救出劇と三船敏郎演じる権藤の心境の変化を、後半は犯人逮捕に向けた捜査と山崎努演じる竹内の歪んだ心を描く二部構成の作り。どちらも視点のメインは仲代達矢演じる戸倉警部ではあるものの、権藤と竹内の姿はまるでコインの表裏のよう。そして、甲乙つけ難いくらいに前半も後半も面白い。中でも目を引くのは、新幹線内での身代金の受け渡しと、パートカラーで描いた焼却炉からの煙。また、「天国と地獄」というタイトルがつけられているけれど、住む場所や経済的な差では決してなく、各々の心持ち次第で天国にも地獄にもなる。現に、社会的地位は失ったものの、様々な圧力から解放された権藤には清々しさすら感じる。陥れた権藤が不幸せであればあるほど、自分を憎めば憎むほど、竹内は優越感に浸れるはずだった。が、それが的外れなことだと知った時、彼は地獄を垣間見、心から震えたのだと思う。