竹取物語(1987)

たけとりものがたり|The Princess from the Moon|The Princess from the Moon

竹取物語(1987)

amazon
レビューの数

23

平均評点

53.4(132人)

観たひと

285

観たいひと

15

基本情報▼ もっと見る▲ 閉じる

ジャンル 文芸 / ファンタジー / ドラマ
製作国 日本
製作年 1987
公開年月日 1987/9/26
上映時間 121分
製作会社 東宝映画=フジテレビ
配給 東宝
レイティング 一般映画
カラー カラー/ビスタ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
上映フォーマット 35mm
メディアタイプ フィルム
音声

スタッフ ▼ もっと見る▲ 閉じる

監督市川崑 
特技監督中野昭慶 
脚本菊島隆三 
石上三登志 
日高真也 
市川崑 
企画三ツ井康 
製作田中友幸 
羽佐間重彰 
プロデューサー角谷優 
藤井浩明 
新坂純一 
撮影小林節雄 
美術村木忍 
音楽谷川賢作 
音楽事務岩瀬政雄 
録音斉藤禎一 
整音大橋鉄矢 
音響効果小島良雄 
照明下村一夫 
編集長田千鶴子 
衣裳監修斉藤寛 
衣裳デザインワダエミ 
製作担当者平松重和 
助監督吉田一夫 
スチール橋山直己 
特技撮影江口憲一 
大根田俊光 
特技美術井上泰幸 
特技照明三上鴻平 
操演松本光司 
合成真野田嘉一 
特殊効果渡辺忠昭 
視覚効果宮西武史 
三瓶一信 
造形安丸信行 
造形助手小林知己 
資料協力馬場和夫 

キャスト ▼ もっと見る▲ 閉じる

出演三船敏郎 竹取の造
若尾文子 妻・田吉女
沢口靖子 娘・加耶(かぐや姫)
石坂浩二 
中井貴一 大伴の大納言
春風亭小朝 車持の皇子
竹田高利 安倍の右大臣
小高恵美 明野
中村嘉葎雄 密偵・理世
伊東四朗 僧上の道尊
常田富士男 商人の宇陀
加藤武 藤原の大國
岸田今日子 皇后
山口弘和 彫金師
浜村純 坂上の太政大臣
出光元 村の長者
横山道代 理世の妻
井上純一 小野の房守
中野美穂 五歳の加耶

解説 ▼ もっと見る▲ 閉じる

〈かぐや姫〉の誕生から、月の世界に戻るまでをロマンスを織りまぜて描く。古来から伝わる物語の映画化で、脚本は「国士無双」の菊島隆三、映画評論家の石上三登志、「映画女優」の日高真也、同作の監督も手がけた市川崑の共何執筆。特技監督は「首都消失」の中野昭慶、撮影は「鹿鳴館」の小林節雄がそれぞれ担当。

あらすじ ▼ もっと見る▲ 閉じる

八世紀の末。都に近い美しい山里。行商人の宇陀が竹取の家へ行き、女房の田吉女がぼんやりとしているのを目撃する。わずかの金がないばかりにたった二、三日の患いで娘の加耶を亡くしてしまったのだ。夜、閃光が空を走り、何か巨大なものが大音響とともに竹林のある山に落下する。翌日、竹取の造は竹林へ行き、加耶の墓のそばで金属物体を見つけた。墓に向かって光線が走り、物体の中にいた赤ん坊が見るまに加耶そっくりの少女に変身する。だが、その瞳は青かった。小さな水晶球を握って離さない少女を、田吉女は天からの授かりものとして育てようと言い出す。金属物体を宇陀が彫金師のところへ持ち込み、それが混りけのない金であることがわかった。宮中の紫宸殿で朝議が行われ、山里の天変地異が話題になり、大伴の大納言がわが国ではとれない純金が出廻っていることを報告する。加耶が一日で、十七、八の娘になり、竹取の造は山里を離れた場所に豪荘な邸をたてて移り住む。加耶の美しさが近隣の評判になり、かぐや姫と呼ばれるようになった。安倍の右大臣、車持の皇子、大伴の大納言の三人が彼女に求婚する。近くの長老の家の子守りで、盲目の明野に相談し、世に得がたい宝物といわれる蓬莱の玉の枝、火鼠の皮衣、竜の首の玉を持って来た人に嫁ぐという条件を出した。三人はそれぞれ船を仕立てて出発していった。満月の夜、水晶球を通じて加耶が月から来たことがわかった。車持の皇子、安倍の右大臣はいずれも偽物をさし出し、大伴の大納言は竜に襲われてしまう。水晶球から通信が入り、次の満月に月から迎えにくるという。帝は自分の威信にかけ、月からの使者を阻止せよと藤原の大國に命じる。満月の夜、巨大な宇宙船が月から飛来した。兵士の射る矢は何の効果もなかった。加耶は宇宙船のなげる光線の中に入って上昇していく。明野の月が見えるようになり、大伴の大納言は「かぐや姫、きっとまた会える」とつぶやくのだった。

キネマ旬報の記事 ▼ もっと見る▲ 閉じる

1987年12月上旬号

日本映画批評:竹取物語

1987年11月上旬号

日本映画紹介:竹取物語

1987年9月下旬号

グラビア:竹取物語

特集 竹取物語:構想から完成まで

特集 竹取物語:インタビュー&ルポ

特集 竹取物語:シナリオ

1987年7月下旬号

撮影快調:竹取物語

2025/06/17

2025/06/17

50点

購入/DVD 


公開当時、まさか市川崑監督が古典SFを撮るとは思わなかったが、、。

何年ぶり観ただろうか。ストーリーはしっかりオリジナルに沿っており、コマ割りもいかにも市川崑監督らしい。かぐやの父を演じた三船敏郎は「七人の侍」の菊千代を彷彿とさせるし、母を演じた若尾文子は大映映画調。ラストはもろ「未知との遭遇」のパクリのようだが、ご愛嬌。

2024/09/03

2024/09/05

60点

映画館/東京都/文芸坐 


市川監督はチャレンジャー

ネタバレ

市川監督はチャレンジャーだった。
あまり興味がない(と思われる)撮影所風殺陣をしたり、極めつけはラストのUFOだろう。『未知との遭遇』にそっくりなUFOに挑戦するなんて。UFOを見れば見るほど冷めてしまう。
途中までは平安時代の市川ワールドを満喫していたのに、後半がガタガタ崩れてしまった。ファンタジーにしようとして失敗している。百歩譲ってUFOを出すなら、想像を絶する大きさと光の洪水のUFOが都に出てきて皆びっくり。そこで終われば良かった。
三船敏郎の扱い方には笑った。まるで加藤武のようだった。

2023/07/28

2023/07/28

-点

映画館/東京都/国立映画アーカイブ 

『竹取物語』(1987年、東宝映画=フジテレビ)。フィルム状態がよくない。映像・音声共にノイズが多い。ソフトフォーカスみたいでくっきりしない映像、好きではない。エンディングでいきなり英語の歌が流れてくる、この手の形式は大っ嫌い。劇中の音楽は「オンブラ・マイ・フ」っぽい感じ。

2023/02/15

2023/02/15

55点

テレビ/有料放送/WOWOW 


うーん

SFのテイストを取り入れて結局中途半端なものになってしまった。これだけの役者をそろえたらぶっ飛んだSFにするか、とことん古典にするかにすればいいのになあ。

2021/04/19

2021/04/20

30点

VOD/U-NEXT 


「かぐや姫は、宇宙からやって来た!」

沢口靖子主演、市川崑監督作品。
三船敏郎、若尾文子、石坂浩二、中井貴一、春風亭小朝、伊東四朗、常田富士男、加藤武、岸田今日子など錚々たる出演者。
ピーター・セテラの主題歌「STAY WITH ME」も名曲。
企画から完成までに10年の歳月が費やされ、総製作費20億円の東宝創立55周年記念超大作。

で、これなん?

誰か止めろよw
大人が観ても退屈、子供が観ても退屈な作品だろう。
沢口靖子の可愛さくらいしか観るとこはない。
なぜこれだけの出演者と監督を使ってこんなものが作れるのか?
ある意味奇跡の作品。

2018/06/10

2018/06/10

70点

テレビ/有料放送/日本映画専門チャンネル 


SF調かぐや姫

竹取物語にはSFの要素がある。これをそのままSF仕立てにしたのがこの竹取物語である。もちろん時代は王朝時代。
欲の出た翁に三船敏郎、淡泊な媼に若尾文子、かぐや姫に沢口靖子という配役。帝を演じた石坂浩二はさすがにうまい。
ラストシーンの光のエレベーターで天女が迎えに来るシーンは仏画を思わせる天女達だ。もちろん抽象化されているが。